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カラーデザイン検定

色に関する資格は「カラーコーディネーター」が有名ですが、そのほかにも「カラーデザイン検定」というものが存在します。

「カラーデザイン検定」は、国際カラーデザイン協会が運営する検定で、世界標準のカラーシステム「PANTONER」を使い色に関する知識を学びます。

ただ色の知識を覚えるだけではなく、色のコンサルティングや商品開発、マーケティングなど、実際にビジネスに直結する検定として注目されており、商品開発の現場はもちろん、ウェブデザインの現場、もちろんファッションデザインの現場などあらゆる業界で大いに役立つ資格となっています。

カラーデザイン検定は、カラーコーディネーター同様に3級・2級・1級が用意されています。

・3級……パントンカラーシステムに関する基礎知識をはじめ、嗜好色と嫌悪色、インテリア・カラーコーディネート、ファッション、肌色、メイクと色、色の誘目性、記憶色など色彩の基礎を学びます。

・2級……色の対比、色の同化、色彩と文化、色と光の関係、色が見える仕組み、色の情報性、3級の出題範囲を加えたカラーコーディネート、パントンカラーシステムに関する知識。

・1級……3級・2級の知識に加え、カラーマーケティング、カラーデザインテクニック、広告のブランディング、商品パッケージの色、色を表す・伝達する方法、流行色と色彩情報、パントンカラーシステムに関する知識。

さらに1級の資格を取得後、講習会を受講することで「ジュニアカラーデザインマスター」と上の資格を取得でき、さらに一定条件を満たすことで「シニアカラーデザインマスター」になることができます。この上位資格は指導者になりたい場合に目指せばよいでしょう。

資格内容を見る限り、ビジネスの場で役立つための知識は1級に集約されている感じです。

視覚的な効果が徐々に認知されつつある現在、このような資格を持っている人は企業においても欲しい人材になるのは間違いありません。ファッションデザインにかかわりたい方は是非とも目指し、取得して欲しい資格です。

知っておきたいファッション用語「コラボレーション」

「だれだれとのコラボが実現!」などの見出しを、雑誌やテレビやお店でも頻繁に見られる様になってきています。今回はこの「コラボ」についてご紹介します。

「コラボ」は「コラボレーション」の略で、「共同作業」「協働」「合作」といった意味を持っています。主に、自分の持つ特技や技術と他社が持つ特技や技術を合わせて新しいものを生み出すことを言い、お互いの感性や魅力、価値などを磨いて引き出すことができるため、ファッションではコラボを積極的に行う傾向があります。

コラボレーションの持つメリットは「それぞれが持つ特技を生かした新しい商品を生み出せる」「コラボするブランドの顧客両方に商品を宣伝できる」の2つがあります。コラボする組み合わせも企業同士、ブランドと雑誌、ショップ同士、アーティストとアパレルブランドなど様々。最近ではアパレル大手企業「ユニクロ」が女性ファッション誌「With」とのコラボを実現しました。そのほかロサンゼルスで登場したセレクトショップ「kitson」と、元お笑い芸人で現在は画家の「ジミー大西」とのコラボレーションがあり、トートバック、ポーチ、タッセルチャーム3つのコレクションとコラボを発表しています。また世界に広がりをみせるアニメやマンガなどのサブカルチャーとファッションのコラボも行われ、「2PMWORKS」ではゲーム作品・アニメのコラボレーション商品を中心に事業を展開しています。コラボしたタイトルも「少女革命ウテナ」「けいおん!」「魔法少女まどか☆マギカ」「美少女戦士セーラームーンシリーズ」「進撃の巨人」「魔法の天使クリィミーマミ」「ジョジョの奇妙な冒険」「ヱヴァンゲリヲン」「となりのトトロ」「よつばと!」とどれも世界に知られる人気タイトルばかり。「earth music&ecology」「VlliVlli」「BERUF」「ojaga design」「OUTDOOR」「X-LARGE」「CAROLKUNA GLASER」など、セレクトショップから発祥したブランドがコラボされています。

コラボレーションを行う一番の理由として、知名度や注目度の向上やPR(宣伝)がしやすく販売される商品は稀少度も高くなるため買い手が多く、売り切りやすいのも理由の一つとして挙げられ、今後もコラボは増えていくでしょう。

知っておきたいファッション用語「アウトレット」

日本各地にもモールが広がり始めている「アウトレット」。今回は「アウトレット」の意味についてご紹介したいと思います。

「アウトレット(outlet)」は「排出口」「はけ口」「出口」という意味で、工場で生産したものの生産過多であったり、ほんの少しの傷が付いたりしているために販売できない規格外商品のなど、実際に使う分には問題無いが普通に売ることが出来ない商品のことをいいます。こういった商品を在庫処分と言う形で、複数の直販店がまとまり一同に売り始めたのが1980年代のアメリカで登場した「アウトレット・モール」という業態です。

日本ではアウトレットを上記の意味以外に「中古品」「展示品」などの意味でも使い、1985年のつくば万博跡地を使ってショッピングモールを作ったのがアウトレットの始まりとされています。現在は、アパレル関連の企業や小売店との連携を行い、生産過多となった商品や中古品、展示品、シーズンオフ(流行遅れ)商品などを大幅に値引きして販売する方式を取る業態を総じて「アウトレット」と呼んでいます。また家電をはじめファッションやアパレル以外にも様々な商品を格安で販売する場合も、同じくアウトレットと呼びます。

今現在、日本で有名なアウトレット・モールは「三井アウトレットパーク」「プレミアム・アウトレット」の二つとなっており、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・九州・沖縄に至るまで複数展開しています。アウトレットの人気の理由はなんといっても「正規価格よりも格段に値段が安い」「高級・一流ブランドも安く手に入る」という利点があるからに他なりません。中には絶版商品が普通に並ぶこともあり、探していた洋服や小物が手に入ることもよくあります。ただし、生産過多商品やシーズンオフの商品なども共に販売されるため「商品が偏って販売されている」「アウトレット品に付き保証などは付かない」というようなデメリットも存在します。

最近では大型のアウトレット・モールの他、各企業やブランドが持つ直営のアウトレット・ショップも登場し始め、基本は複数の企業が集まるモールと同じですが、一定期間の保証を受けつけていたりとアフターケアを整えていたりします。またインターネットが普及したため、店舗を構えずネットショップでのみアウトレット商品を展示販売するところも増えてきています。

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