- 2011-02-15 (火) 10:09
- アパレルニュース
毎年いろいろなトレンド(流行)が生まれては消え、それによって大きくビジネスの成否が左右されるファッションビジネス。
私たちが毎年「いま流行っているもの」として受け入れるトレンドの大半は、あるプロセスを経て生み出されているものなのです。
簡単に言えば、アパレル業界が意図して仕掛けているもの・・ということになります。
では、どのようなプロセスでトレンドは生み出されるのでしょうか。
プロセスを時系列で並べると以下のような5つのステップになります。
①流行色の方向性を決定する・・実売期の約2年前
まず、「インターカラー(国際流行色委員会)」により、流行色が決定されます。
インターカラーとは、世界14カ国(オーストリア/中 国/コロンビア/チェコ/イギリス/フィンランド/フランス/ハンガリー/イタリア/日本/韓国/ポルトガル/スイス/トルコ)からなる、国際間で流行色を選定する唯一の機関のことで、1963年に発足した委員会です。
インターカラーでは、実シーズンの約2年前に、加盟各国が提案色を持ち寄り、6月に春夏のカラー、12月には秋冬カラーを選定しています。
このインターカラーによる選定色を基に、世界各国でトレンドカラーの方向付けが行なわれていくわけです。
つまり、ファッションビジネスの世界で、最も早いタイミングで発信されるカラートレンド情報ということになります。
②ファッショントレンドの方向性を決定する…実売期の約1年半前
第2ステップは、トレンド情報会社によるファッショントレンドの方向付けです。
インターカラーの選定色を受けて、欧米各国のトレンド情報会社がカラーの他に素材、シルエットなど総合的なファッショントレンドを予測し、情報を発信していきます。
このトレンド情報会社は、「スタイリング・オフィス」とも呼ばれファッションの都・パリにオフィスを構えているところが多く、「トレンド・ユニオン」、「カルラン・インターナショナル」などのオフィスが有名です。
この時期、欧米(主にパリ)のトレンド情報会社から発信される情報を参考に、デザイナーは「デザイン」を、テキスタイル(生地)メーカーやヤーン(糸)メーカーは「素材」を開発していきます。
また日本においては、インターカラー(国際流行色委員会)の日本代表団体である「社団法人 日本流行色協会(JAFCA)」から「アドバンスカラー・ファッションカラー」がこの時期に発表されます。
<PART2へ続く>
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