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アパレル業界内での転職事情
- 2011-08-26 (金)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
終身雇用が当たり前でなくなった昨今では、転職の道を選ぶ人が増えてきました。
勤めていた会社を自主的に辞める人、倒産やリストラにより転職せざるを得ない人など、転職を決める理由は様々です。
アパレル業界においても、転職はもはや普通のこととして受け入れられる風潮になっており、アパレル企業を辞めた人の半数以上は再びアパレル関係の仕事に転職しています。
その第一の理由は、それまでの経験が生かせることが強みとなるからです。業界に慣れているゆえに仕事にも就きやすく、採用する企業の多くは、アパレル業界の出身者を優先して採用することが多いようです。
会社の決まりごとや事務処理の方法など、細かな規則については入社後に慣れなければなりませんが、アパレルに関する実務や業務で使う専門用語などはほぼ同じであり経験者はすんなりと入ることができるため、アパレル企業間の転職は活発化しています。例えばメンズのスーツメーカーからベビー服メーカーへ転職したり、ネクタイの専門会社へ転職するなど、同じアパレル業界内での違う職種への転職も増えています。
アパレル企業の中には財務体質が健全とは言えないところも多く、倒産する会社や倒産寸前の会社があります。そのような企業で働いている社員がライバル社に目をつけ、そちらへ転職するケースはよく見かけます。これは特に前職が営業職の場合に多く見られ、例えばメンズのアウターメーカーから他のメンズのアウターメーカーへ転職することもあります。同業出身の営業職は即戦力になりますし、それまで築き上げた得意先とのネットワークが丸ごと自社に入ってくるという理由から採用されやすいようです。
マメ知識 ~アパレル営業の得意先(売り先)とは?~
- 2011-08-24 (水)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレル業界の営業職を希望する人は、ここ最近増えてきているようです。アパレル営業に興味のある人々からは、「営業マンが自社の商品を売る得意先(売り先)って、どういうところなんですか?」という質問をよく受けます。
アパレル営業の得意先は主に、百貨店(伊勢丹や高島屋、三越など)、量販店(イトーヨーカ堂やジャスコ、西友など)、ロードサイド(洋服の青山、はるやまなど)、専門店(無印良品やライトオンなど)に大きく分けることができます。その他には、作業服などある専門分野に特化した服を扱う専門店、昔ながらの問屋などが挙げられます。それぞれの売り先によって商品価格、品質、営業スタイル、取引条件などはすべて異なり、営業サイドから見るとそれぞれにメリット・デメリットがあります。
<それぞれの“得意先(売り先)”の特長>
・百貨店・・・格式はピンキリですが、基本的に価格が高いものを中心に品揃えをしているため、ブランド力やファッション性の高い商品が求められます。百貨店側は「売り場を貸している」という認識を持っているケースが多く、アパレル会社が販売員を置く必要があることも多いです。営業の経験豊富な人によれば、「百貨店側から必要とされる存在になれれば良い商売ができる。」そうです。
・量販店・・・売上がそこそこのアパレル会社の多くが注力している売り先です。“単価は安いけれど量を売る”という薄利多売スタイルで、支払いサイクルも早く、会社のキャッシュを回すには必要不可欠な売り先です。シェアを獲得できると一気に売上を伸ばす可能性がある反面、采配を間違うと売上を急降下させてしまう可能性もあり、最悪なケースとして倒産してしまうことも少なくありません。
・専門店・ロードサイド店・・・衣料品を専門に扱っているお店であり、ビジネス紳士服を扱うアパレル会社ならぜひ取引を強化したい売り先です。一方、カジュアルの専門店も数多く出現しており、ファッション性の高い提案が求められるようになってきました。ユニクロのように自社で開発している企業もあり、今後増える傾向にある売り先と言われています。
・問屋・・・小さな洋服店に卸すことを目的とする昔ながらの問屋は、残念ながら衰退の一途をたどっています。中には、トレンドの読みに成功し一般のお客様にシフトすることで生き残っているところもあります。
アパレル販売員の働き方 ~働くお店の業態を選ぼう~
- 2011-08-16 (火)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレル販売員が働くお店の業態は様々です。百貨店や量販店など主な業態を取り上げ、それぞれの特長を比較してみましょう。
・百貨店(デパート)のアパレル販売
百貨店には様々なブランドショップが入っており、たくさんの販売員さんが働いています。販売員さんの雇用形態は、百貨店の社員や百貨店に店舗を構えるメーカーの社員、アパレル販売員専門の派遣会社(通称“マネキンクラブ”と呼ばれます)の派遣社員、テナントショップが独自に採用するアルバイトなど多岐に渡ります。
百貨店に入っている各テナントにはレジがなく、フロア中央に設けたレジコーナーで支払いや包装を一括に行う集中レジの存在は、百貨店の特長の一つです。販売員さんはレジ操作などを覚える必要がない場合も多く楽できるとも言えますが、フロア担当者の目が光っているのでやや不自由さを感じる人もいるかもしれません。
・量販店(スーパー)のアパレル販売
量販店(スーパー)とは、ダイエーやイオンのような大型量販店のことを指します。大都市だけでなく、地方都市でもよく見かけるようになった量販店は、百貨店と違い、売上の中でファッションの占める割合が少ないことが特徴に挙げられます。 郊外型の量販店は百貨店業界を脅かす存在になりつつあるようです。
量販店でアパレル販売に就いているのは、量販店の社員、アルバイト、テナントの社員などが大部分を占めています。百貨店に比べて量販店は大衆的であることから、それほどかしこまる必要はなく、スーツを着用している販売員は少ないです。
・セレクトショップのアパレル販売
セレクトショップとは、自店のコンセプトに合わせ独自の品揃えをしているお店のことを指します。代表例としてユナイテッドアローズやビームスなどが挙げられます。コンセプトに沿わない商品は仕入れないため、客層の個性が明確化しやすいという特徴があります。扱う商品は洋服にとどまらず、靴やバッグ、アクセサリーなど小物まで自店のコンセプトに沿ってラインナップされ、お客様にコンセプトを気に入ってもらえれば1店舗で全て買っていただけるというメリットがあります。近年では、自ら商品を企画するお店も増えており、コンセプトがより明確になりつつあります。
セレクトショップで働く販売員は社員とアルバイトに分かれますが、ショップのコンセプトやこだわりを理解すること・それらのコンセプトファッションが好きであることが求められる傾向にあります。
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