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CASS東京~スタッフ・インタビュー~
- 2011-02-18 (金)
- スタッフインタビュー | 東京 | CASSからのお知らせ
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アパレル業界の基本 ~トレンドはこうしてつくる! PART2~
- 2011-02-17 (木)
- アパレルニュース
私たちが毎年「いま流行っているもの」として受け入れる「トレンド」の大半は、アパレル業界が意図して仕掛けているものです。
一体、どのようなプロセスでトレンドは生み出されるのでしょう?“PART1”に引続き、そのプロセスを時系列で追ってみます。
③素材の方向性を決定する…実売期の約1年前
実売期の約1年半~1年前には、糸の展示会である「ヤーン展」を皮切りに各種の素材展示会が開催され、そこでの情報をもとに素材の方向性が決められます。
パリで開催される展示会「エキスポフィル」や、フィレンツェで開催される「ピッティ・フィラティ」などが有名です。
そのあと服地の展示会である「テキスタイル展」が行われます。
国際的に影響力のある展示会としてはパリで開催される「プルミエール・ヴィジョン」がメジャーです。
これら展示会を中心に、テキスタイルのトレンドが決定づけられていきます。
④デザイナーのコレクション発表やアパレル企業の展示会が開催…実売期の約半年前
ヤーン展やテキスタイル展をもとに、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京、マドリードにて「デザイナーコレクション」が実売期の約半年前から開催されます。
それに引続いて各アパレルメーカーの展示会もスタート。
これに伴い国内の一般ファッション誌からもトレンド情報が発信されるようになり、メディアを通して消費者の間に最新トレンドが浸透していくようになるのです。
⑤小売店での商品展開スタート…実売期
ファッショントレンド情報が消費者に浸透したころ、各ショップの店頭に実際の商品が並び始め、実売期に突入します。
このように、“トレンド”として成立するまでには長い年月と労力がかけられています。
しかし、全てがトレンドとして成立するというわけではなく、実売期になってみたら消費者間で流行しなかった・・という結果もしばしば。
目に見えないトレンドをつくりだすことはそれだけ難しいことなのです。
アパレル業界の基本 ~トレンドはこうしてつくる! PART1~
- 2011-02-15 (火)
- アパレルニュース
毎年いろいろなトレンド(流行)が生まれては消え、それによって大きくビジネスの成否が左右されるファッションビジネス。
私たちが毎年「いま流行っているもの」として受け入れるトレンドの大半は、あるプロセスを経て生み出されているものなのです。
簡単に言えば、アパレル業界が意図して仕掛けているもの・・ということになります。
では、どのようなプロセスでトレンドは生み出されるのでしょうか。
プロセスを時系列で並べると以下のような5つのステップになります。
①流行色の方向性を決定する・・実売期の約2年前
まず、「インターカラー(国際流行色委員会)」により、流行色が決定されます。
インターカラーとは、世界14カ国(オーストリア/中 国/コロンビア/チェコ/イギリス/フィンランド/フランス/ハンガリー/イタリア/日本/韓国/ポルトガル/スイス/トルコ)からなる、国際間で流行色を選定する唯一の機関のことで、1963年に発足した委員会です。
インターカラーでは、実シーズンの約2年前に、加盟各国が提案色を持ち寄り、6月に春夏のカラー、12月には秋冬カラーを選定しています。
このインターカラーによる選定色を基に、世界各国でトレンドカラーの方向付けが行なわれていくわけです。
つまり、ファッションビジネスの世界で、最も早いタイミングで発信されるカラートレンド情報ということになります。
②ファッショントレンドの方向性を決定する…実売期の約1年半前
第2ステップは、トレンド情報会社によるファッショントレンドの方向付けです。
インターカラーの選定色を受けて、欧米各国のトレンド情報会社がカラーの他に素材、シルエットなど総合的なファッショントレンドを予測し、情報を発信していきます。
このトレンド情報会社は、「スタイリング・オフィス」とも呼ばれファッションの都・パリにオフィスを構えているところが多く、「トレンド・ユニオン」、「カルラン・インターナショナル」などのオフィスが有名です。
この時期、欧米(主にパリ)のトレンド情報会社から発信される情報を参考に、デザイナーは「デザイン」を、テキスタイル(生地)メーカーやヤーン(糸)メーカーは「素材」を開発していきます。
また日本においては、インターカラー(国際流行色委員会)の日本代表団体である「社団法人 日本流行色協会(JAFCA)」から「アドバンスカラー・ファッションカラー」がこの時期に発表されます。
<PART2へ続く>
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