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染色技能士になるには?

染物関連やクリーニング関連の仕事に就きたいと思っている方にオススメなのが「染色技能士」という資格です。

読んで字の如く、繊維の染色や染み抜きをはじめ、汚れた生地の色抜き修復、染色補正や復元といった専門的な技能を行うことができるもので、国家資格であるために資格を持たないものが染色技能士を名乗ることは固く禁じられています。

一般的に言われている染色技能士を行かせる仕事としては、友禅染の染工、クリーニングの染み抜きなどが挙げられています。

では、染色技能士になる方法を紹介していきましょう。

「染色技能士(せんしょくぎのうし)」は、各都道府県知事が実施する染色に関連する学科と実技の試験を合格した人が取得できる唯一の国家資格です。

染色技能士は糸浸染、なせん、スクリーンなせん、染色補正作業、織物、ニット浸染色に区分され、それぞれに2級と1級があり学科と実技の試験に合格することで1級は構成労働大臣名、2級は各都道府県知事の合格証が交付されます。

学科では染色加工一般(浸染、なせん、色あわせ、処理加工と仕上げ)、材料一般(染料、染色助剤)、繊維製品、試験及び測定、色彩、安全衛生、織物・ニット染色加工法、浸染作業の方法や種類・性質・染色助剤種類などなど専門的な知識を試験します。

実技では綿ニット、ポリエステル、羊毛、綿布の中から選択し、バッチ染色または連続染色どちらか1つの染色法を選んで行います。これは2級・1級ともに共通の課題。

実務経験を7年以上経験していれば受験することができますが、初心者の場合は着物や和裁に関連する専門学校や大学で本格的かつ伝統的な染色技術を身につけるのが資格取得一番の近道でしょう。

染色技能士の資格取得のサポートを行う学校を調べてみましたが、大原和服専門学校のきもの総合研究コースなどがあります。

4年生の学校となりますが、きものの知識から道具の扱い方、基礎動作・技術を学び、1~2年次に伝統染色技術を学び着物や帯の製作を、3~4年次には「染」か「織」を選考、実践でも役に立つ専門技術や表現方法を学ぶ事ができます。

また、在学時に「染色技能士2級」の取得を目指し、染色のプロを目指すことも可能。取得すれば就職はもちろん、独立することもできます。

ニット製品製造技能士になるには?

冬や肌寒い時に良く着るニットアイテム。

代表的なニットアイテムとして「セーター」「カーディガン」などを思い浮かべますが、実は違う素材を利用する事で伸縮性に富んだジャケット、ブラウス、ポロシャツ、Tシャツ、ランジェリー、肌着、レオタード、水着、パンスト、靴下、マフラーなど様々なものに使われています。

まずは、ニットがどういう物を指すのかを紹介していきましょう。

通常の服などの衣類は絞った糸をタテ・ヨコに直角に交差させて作っていきますが、ニットは柔らかく撚りあわせて作った糸をループの連鎖で編み上げていきます。

ニットの手法で衣類を作ることで、伸縮性やしなやかさ、通気性も良く人の体の動きにぴったり合った着心地のよい服が出来上がります。ファッションデザイナーの間でも早い時期から注目され、ニットの手法を使った人気服が多数生み出されてきました。

このニットの製造に携わりたいと思っている方にオススメなのが「ニット製品製造技能士」という国家資格です。

ニット製品製造技能士は「横編みニット製造作業」「丸編みニット製造作業」「靴下製造作業」「横編みニット縫製作業」「丸編みにっと・たて編みニット縫製作業」に区分され、それぞれに2級・1級が用意されています。

区分・級別に学科試験と実技試験が用意されていて、合格する事で初めて「ニット製品製造技能士」を名乗る事が可能となります。

就職先の多くはメンズ・レディース・キッズなどを製造するアパレルメーカーが主となり、ニットの製造を行う企業であれば引く手あまた。また、専門職の資格なので、取得すればメーカーや企業に所属せず独立しフリーで活動し、自分がデザインしたニット服やアイテムを発表していくことも可能です。

初心者がこの資格を目指す場合は、製図、型紙作り、裁断、縫製など一通り基本が学べる服飾系の専門学校に入学・卒業し、ニットメーカーへ就職して経験を積み受験するのが一般的な流れとなります。

既にニットメーカー等で働き経験を積んでいる方であれば、取得しておくとキャリアアップや転職などにも有利に働くでしょう。

ちなみに、ニットを扱うのに上記資格は決して必須ではありませんが、国家資格となるため取得していない場合は「ニット製品製造技能士」を名乗る事はできません。

パターンメイキング技術検定とは?

ファッションデザインにおいて、ファッションデザイナーのパートナーとも言えるのが「パタンナー」です。

パタンナーは、衣服を作るさいに裁断用の型紙を作り平面の布を立体化するための型紙を起す技術を持つ職人の事を指します。デザイナーがデザインしたデザイン画を元に、平面作図・立体裁断などの技術を用いてデザインとうり二つの構造とシルエットを作る必要があり、熟練した技術が必要な職業でもあります。

この「パタンナー」の技術を評価するのが「パターンメイキング技術検定試験」なのです。

パターンメイキング技術検定試験では、パターンメイキングに作成に必要な知識や技術を評価してくれます。パターンメイキングの検定では3級~1級の階級が作られており、各級ごとに試験があります。

・3級……マークシート方式のパターンメイキングに関する知識を測る筆記試験と、それぞれのテーマに基づいたパターンを実際に製作する実技試験の2つからなります。検定の入門段階とも言えるクラスとなり、ファッション業界を目指す方であればどんな業種であっても必要とされる内容が取り上げられている試験となります。

・2級……マークシート方式のパターンメイキングに関する基礎知識を測る筆記試験と、それぞれのテーマに基づいたパターンを字際に作成する実技試験の2つを行います。パターンメイキング技術検定試験3級取得者を主な対象とし、新人のパターンメーカーに必要とされる更に高度なパターンメイキング知識を測る内容となっています。

3級・2級に関しては受験の制限は無く、希望する級を受けることができます。

・1級……筆記試験は無く、デザイン・素材などのテーマにあわせて自由にパターンメイキングを行います。1級はパターンメイキングのプロであっても難関と言われています。

ただし「パターンメイキング技術検定試験」はあくまでも「検定」であり「資格」ではありません。

実際にファッション業界でパタンナーを目指すのであれば、服飾系専門学校に入るのが近道。

自分の実力を認定してもらう、パタンナーとしてのスキルアップという形での受験がオススメです。特に1級を取得すれば自分の武器にもなるのでぜひ目指してみてください。

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