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パタンナー
アパレル業界マメ知識 ~アパレルデザイナーのいろいろ~
- 2011-07-19 (火)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
パタンナーとは、ファッションデザイナーのイメージしたデザイン画をもとに、服飾をはじめファッション各分野の型紙を作ることを専門とする人(またはその仕事)を指します。正しくはパターン・ メーカー (pattern maker) と呼ばれ、非常に高いスキルを求められます。パタンナーから有名なデザイナーになる人もいますし、腕の良いパタンナーはデザイナーから引き抜かれることもしばしば。
企業にとって、デサイナー同様に優秀なパタンナーをもつことはブランドやコレクションの成功に左右しますので、実力次第で有名ブランドからの引き抜きが行われることもあります。パタンナーはアパレル業界を支える職人とも言えるでしょう。
デザインを型紙におこす際には、デザイナーの意図を正確に汲み取る力や、二次元のデザイン画から着心地の良い・美しい三次元の洋服に仕上げる能力が求められます。
パタンナーを目指す人にとって最も有名な資格は、財団法人日本ファッション教育振興協会が主催する「パターンメーキング技術検定試験」です。1~3級まであり、
・3級―基本的な知識と技能
・2級―さらに高度なパターンメーキングの知識と技能
・1級―パターンメーキングの実務経験を5~6年程度積んだレベルの知識と技能
を問う内容になっています。
パタンナーとして就職したい学生は、3級または2級を取得しておきたいところです。
就職してからOJTで学んでいくことも可能ですが、やはり基礎を身に付けるまでかなり時間を要してしまうため、専門学校などで基本的な専門知識や技術を身に付けておくことをお勧めします。最近ではCADなどを使うケースも増えてきていますので、そのようなツールを活用できるようになっておくことも、熾烈な競争を勝ち抜く際には必要かもしれません。
憧れのアパレル業界へ!~デザイナー・パタンナーから見たアパレル業界とは?~
- 2011-03-15 (火)
- アパレルニュース | スタッフインタビュー
アパレル業界への就職・転職は依然として人気がありますが、よく見てみると販売職に関しては賑わっているようですが、デザイナーやパタンナーなど専門職の話題については意外と少ないようです。
今回は、デザイナー・パタンナーの視点から見た「アパレル業界」について、ご紹介しましょう。
皆さんは、デザイナーやパタンナーにどのようなイメージをお持ちですか?
かっこいい・専門的・オシャレ・大変だけどやり甲斐がありそう・・などなど、憧れを持って志望する人が多い職種のようです。
しかし、デザイナー・パタンナーが働くアパレル業界は、その憧れとはうらはらに万年不況の業界と言われています。
ですから、アパレル業界への就職・転職を考える際、給与や待遇などの諸条件を重要視する人には向いていない業界と言えます。
たとえばワールドやオンワードなど大手アパレル企業は、毎年の売上を着実に伸ばして利益を出していますし、給与も一般的なサラリーと同等以上ですので、そういう企業へ入れれば問題ありませんが、実際に入れる人はほんの一握りです。
また、アパレル業界はトレンドに左右されやすいので“売れ筋ヒット商品”を創りだすことが難しく、ヒット商品のサイクルが短い業界です。
去年の売れ筋アイテムが今年は全く売れないことは良くあることですし、無数にあるアパレルブランドの中で、消費者に認知されているブランドはおそらく1%にも満たないであろう厳しい業界なのです。
・・と、ここまではアパレル業界の負の部分を書きつらねましたが、一方で、やはりとても魅力のある業界なのです。
特に、デザイナーやパタンナーなど専門職として働いている人にとっては、自分が製作に携わった商品が街中に発信されていることに、満足感や充実感を感じられるようです。
また、いわゆる“手に職”的な職種であるため、自分次第でどんどんステップアップしていきやすい環境と言えます。
これは、転職をしてステップアップをしていくことが比較的当たり前とされているアパレル業界の特徴なのです。
自分の技術を形にしてトレンドを発信していきたい人や、忙しくて給与も少なめだけどやりがいを感じたい、自分の力でスキルアップしていきたい、という人にはぜひアパレル業界にてチェレンジしていってほしいと思います。
アパレル業界に就職・転職するには ~アパレルメーカーにおける職種編①
- 2010-12-22 (水)
- 紹介事業部
アパレルメーカーと一言で言っても、扱う商品もブランドも多岐に渡っています。
商品の種類も、アパレル=洋服だけを指すのではなく、下着や帽子、ネクタイ、靴下、その他ファッション雑貨などもアパレル商品に含まれます。
このように取扱商品なども多岐に渡るアパレル業界に、就職もしくは転職するには、
まず業界をよく知った上で自分は何ができるのか、
また何をやりたいかによって幅広い職種の中から目指す方向性を決めていくことが大切です。
ただ「メーカー名に惹かれるから」「扱うブランドが好きだから」といった理由だけでは、
人気が高く競争率も激しいこの業界に入ることさえ難しいでしょう。
<アパレルメーカーの職種を知ろう!>
ここではまずアパレルメーカーの主な職種について勉強しましょう。
・デザイナー
アパレル業界の花形と言われる職種です。主な仕事は商品をデザインすることで、一般的にファッションデザイナーと呼ばれます。
職責によって、「チーフデザイナー」とその補助的な役割の「アシスタントデザイナー」に分かれているところが多いです。
大手ブランドになるとデザインする商材も多岐に渡りますので、ニット、カットソー、布帛、小物などに別れて担当します。
さらに細かく役割分担するところでは、布帛ひとつとっても重衣料(コートやジャケット)担当、
トップス担当、ボトムス担当などと分業されることがあります。
・パタンナー
デザイナーがデザインしたスタイルをパターン(型紙)におこす専門職です。
素材の特性を理解し、イメージ通りに格好良く、ニーズや流行に合う美しいシルエット+機能性を考慮した
生産性の高いパターンを作ることが求められます。
企画から制作まで、物作りに関わる重要な役割を果たしているパタンナーは、洋服の型紙を作るだけではなく、
服作りの総合的な知識や技術を持っていないと務まりません。
単に「洋服が好き」なだけではなく「ものづくりが好き」であることも重要なポイントです。
・マーチャンダイザー(MD)
マーチャンダイザーとは商品(マーチャンダイズ)の仕入れ計画を行うスタッフのことで、
商品の構成計画から価格計画(商品価格の設定)、数量計画(仕入れ数量の設定)など幅広い業務に携わります。
担当する商品すべての販売予算や利益予算までの責任を持つ、非常に重要な役割です。
会社の利益に大きな影響を及ぼすポジションですので、特にミスが許されない厳しい職種です。
未経験でなれる可能性はほとんどなく、経験を積んで、市場の動向を読む力や価格設定などのカンを養い、
実績とチャンスに恵まれて初めて抜擢されるケースがほとんどです。
(アパレル業界に就職・転職するには ~職種編②~につづく)
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