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ファッションブランドと香水の関係
- 2013-08-12 (月)
- ブランド紹介
ファッションブランドの歴史を辿っていくと、最初は衣類のみを扱っていたブランドが、事業を広げるために次に発表するのが「香水」が多いことに気づきます。
人気のブランドが発表する香水は根強い人気を誇り、もう何十年もの間、売れ続けている香水もあるのです。
最も有名な香水といえば、シャネルの「No.5」ではないでしょうか。これまで世界で一番売れた香水だといわれています。
バッグや衣類などとは異なり、香水はそれほど流行に左右されないものです。だからこそ、一度顧客の心をつかんだ香水はロングヒットを記録するのでしょう。
今では、海外ではアパレルを主に扱っていても、日本では「ブランド=香水」というイメージがあるブランドも多いのではないでしょうか。
一番初めに、ファッションブランドが香水を発表するという試みを行ったのは、ポールポワレです。1911年に、自身の娘の名前から由来している「ロジーヌ(Rosine)」という香水を発表しました。オリエントの影響を受けたエキゾチックなもので、その後も「奇妙な花」「禁断の果実」など、様々な香水の種類を発表しています。さらに、香水のイメージをつくりだすため、パッケージやボトルのデザインも手掛けました。
ポワレは、香水以外にもインテリアも発表しており、服づくり以外にも自分の美意識やライフスタイルを表現しようと試みるデザイナーでした。
ファッションデザイナーが服づくり以外の活動に視野を広げることのなかった当時としては、ポワレの香水発表は革新的な出来事の一つ。ロジーヌはそれなりに成功を収めますが、その後10年間は、ファッションブランドから香水を発表するということは定着しませんでした。
そして1921年にシャネルの「No.5」が発表され、爆発的なヒットを記録します。
そこから徐々に、ファッションブランドと香水との関連が一般的なものへと変わっていったのです。
今でこそ、ファッションデザイナーが服以外のアイテムを展開することは普通になっていますが、ファッションブランドと香水の結びつきは、ファッションデザイナーが、服作り以外にも自身の美学やライフスタイルを発表するための原点となっているのです。
覚えておきたい、世界5大コレクションの特徴~パリ・東京編
- 2013-08-09 (金)
- ブランド紹介
前回までに、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ・コレクションの特徴について紹介しましたが、今回はパリ・コレクション、東京コレクションの特徴についてご紹介します。
■パリ・コレクションの特徴
ミラノ・コレクションの翌週に行われるのが、パリ・コレクションです。パリ・コレクションは、デザイナーやモデルが憧れる、圧倒的にステータスの高い大規模なファッションショーです。他のコレクションに比べて、集まるプレスの数も圧倒的なのです。
1910年、オートクチュールの発表の場として小さな会場からコレクションはスタートしました。
その後、プレタポルテコレクションもスタート。
近年では、多数のモデルを起用した本格的なファッションショーの他、モデルやマネキンを使って展示するブランドも増えています。
これまで日本からもコムデギャルソンやヨウジヤマモトなどが、パリ・コレクションをきっかけに世界的ブランドへと成長してきました。現在も、多数の日本のブランドが参加しています。
■東京コレクションの特徴
世界5大コレクションをしめくくるのが、東京コレクションです。
元々は、1974年に、松田光弘、コシノジュンコ、金子功、花井幸子、菊池武夫、山本寛斎という東京のトップデザイナー6人が、「トップデザイナー6(TD6)」を発足させたことが始まりで、最初のコレクションは同年に行われました。その後、山本耀司、川久保玲らがTD6に加わり、1985年には、日本の代表的なデザイナー32名によって「東京ファッションデザイナー協議会」が設立。新生「東京コレクション」がスタートしました。
2006年には「東京発ファッション・ウィーク」という総合ファッションイベントの中核として生まれ変わりました。
ちなみに、「東京ガールズコレクション」ではショーイベントが中心になっていますが、東京コレクションはバイヤー、プレス、関係者向けのお披露目会となります。そのため、ショー自体はブランド別で、会場も時間もバラバラに行われています。ただし、中には一般から観覧の申し込みを行うブランドがあったり、ファッションイベント中に特別に一般のお客様の入場が可能になったりと、一般人でも東京コレクションを観るチャンスも増えています。
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