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覚えておきたい、世界5大コレクションの特徴~ロンドン・ミラノ編

前回、ニューヨーク・コレクションの特徴について紹介しましたが、今回はロンドン・コレクション、ミラノ・コレクションの特徴についてご紹介します。

■ロンドン・コレクションの特徴

ニューヨーク・コレクションの次に開催されるのが、ロンドン・コレクションです。

1984年3月に、第1回ロンドン・コレクションが開催されました。開催当初は15ブランド程度の参加で、一時集客力を失っていましたが、1996年にアレキサンダーマックイーンがジバンシーのデザイナーに抜擢され、若手発掘の場として脚光を浴びました。

ロンドンは、1960年代のモッズやミニ、1970年代のパンクの地であるため、若者のストリートファッションとの関連が深いといえるでしょう。

マックイーンやチャラヤンがパリコレに発表の場を変えた2000年以降は、パリ・ミラノ進出を目指す若手中心の構成になっています。

現在の主な参加ブランドは、ポールスミス、DAKS、マーガレット・ハウエル、アニヤ・ハインドマーチ、トムフォード、ダンヒルなど。日本人になじみのないデザイナーの方が多いかもしれません。

■ミラノ・コレクションの特徴

ロンドン・コレクションの次に開催されるのが、ミラノ・コレクションです。

数々のデザイナーが新作を発表し、宣伝のために主にジャーナリストやカメラマンやバイヤーを招待しています。一般の方は基本的には見ることはできません。

1978年に第1回が開催されました。ルネサンス以来、芸術的なセンスと高度な職人技でパリモードを支えてきたミラノ・コレクションでは、素材や着心地を重視した大人志向のコレクションが多くみられます。1980年代以降、ジョルジオ・アルマーニなどの人気とともに、パリコレに続く大規模なショーに成長しました。

常設会場が「国際見本市会場」に隣接して作られますが、ブランドごとに独自に会場を設けることが多いです。

ファッション業界では「ミラノ・コレクション=女性のプレタポルテ」を意味するといわれるほど、世界的な女性のファッションに強い影響を与えています。

現在の主な参加ブランドは、ジョルジオ・アルマーニ、ドルチェ&ガッパーナ、ジルサンダー、プラダ、グッチ、エミリオプッチ、FENDIなど。

覚えておきたい、世界5大コレクションの特徴~NYコレクション編

ファッション業界では、基本的に年に2回、世界的なコレクションが開催されています。

そのコレクションで流行の最先端を知ることができるので、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、東京で開催される世界5大コレクションは覚えておきたいですね。

まず、「コレクション」とは何なのか、という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。あるブランドの作品群自体も「コレクション」と呼ぶので、区別をつけるのは少々難しいかもしれませんが、世界5大コレクションは主要ブランドが集まって開催する発表会のことをさします。内容は、盛りだくさんのファッションショーと展示会、商談から成り立ちます。

日本では「コレクション」と呼んでいますが、1~2週間にわたって行われることから、世界的には「ファッションウィーク」と呼ばれています。

これらのコレクションは、それぞれ主に地元ブランドが参加して開かれますが、必ずしも地元のブランドが参加する必要はありません。例えば何年も東京コレクションで発表してきた日本のブランドも、ニューヨークコレクションへ発表の場を移すこともあります。

一般的に、最初に開催されるのがニューヨークコレクションです。

ニューヨークコレクションとは、1962年にアメリカン・デザイナーズ協議会(CFDA)が発足されて以来、ニューヨークで開催されている北米最大のプレタポルテのコレクションです。

マーク・ジェイコブス、ダイアン・フォン・ファンステンバーグ、アレキサンダー・ワン、ラルフ・ローレン、ダナ・キャラン、アナ・スイ、ジル・スチュアートなど、CDFAに登録しているデザイナーが主体となって開催されています。

他のコレクションに比べて、リアルクローズが多いのが特徴。シンプルな仕立てや機能的なスタイリングが持ち味で、実用性を重視しています。ラップドレスやパワースーツなどの流行も生み出してきました。

次回は、他の4大コレクションの特徴についてご紹介します。

世界最大規模を誇るアウトドアファッションブランド

アウトドアファッションブランドの一つとして知っておきたいブランドが、「Columbia(コロンビアスポーツウェア)」です。厳しい品質基準や、スタイリッシュなデザイン、手の届きやすい価格設定、そして積極的なマーケティング戦略の導入などにより、今ではスポーツウェアメーカーとして世界最大規模を誇っています。

コロンビアの創立者であるポール・ラムフロムは、ドイツからアメリカへ家族と渡り、オレゴン州で小さな帽子問屋の権利を買い取り、ブランドをスタートしました。

1960年、コロンビア・マニファクチャリング・カンパニーと合併し、コロンビアスポーツウェアが誕生しました。

1982年、アウタージャケットとインナージャケットをジッパーで脱着して3ウェイの着こなしができる「インターチェンジシステム」を開発したことで爆発的な人気を集めました。

それまでは事業が軌道にのらず、会社の売却も考えたものの、このシステムを採用した「バガブーパーカー」が全米で販売数100万枚を超えたことで、米内アウトドアウェア年間最多記録を打ち立てました。

そして、1989年には、アウトドアウェアブランドとして、米内シェアナンバー1に輝いたのです。

コロンビアをシェアナンバー1に導いた、会長ガート・ボイルは、アウトドア界の発明家でもあり、その経営手腕が認められ、数々の栄養を受けてきました。

「ワーキング・ウーマン」誌が選ぶ「アメリカの女性経営者トップ50」や、「ビジネス・ウィーク」誌のベストマネージャーのひとりに選ばれるなど、様々な快挙を遂げています。

日本では、1989年、スポーツ専門店や百貨店などで発売を開始しました。

1997年には、日本法人「株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン」を設立。2006年からは、ウィンターブーツの「Sorel」、2007年からトレイルランニングシューズの「Montrail」、2008年からはアウトドアウェア・ギアの「Mountain Hardwear」ブランドの取扱いを始め、4つのブランドの日本国内での事業展開を行なっています。

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