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転職コンサルタント~虎の巻~ のアーカイブ
アパレルの各職種を大解剖!!(エリアマネージャー)
- 2012-01-12 (木)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
エリアマネージャーは、担当する地域に点在する自社展開各のショップ(複数店舗)を統括します。それぞれの店頭売上を向上させ、利益を上げるために戦略を立案したり、戦略に沿って各店舗がスムーズに運営を行えるようアドバイスしたりします。ファッションのトレンドや自社ブランドに対して理解していることはもちろん、そのエリアの住民構成や生活習慣、地域性などの特性を把握することが重要です。
著しく変化の激しいファッション業界において、新しいニーズを掘り起こすためには、エリア周辺の消費動向や競合店のリサーチなどが欠かせません。それらのリサーチに加え、店舗での接客を介して得られる顧客ニーズや、各店舗の特性(製品を売るための基本的な技術、人材、設備)などを考慮し店づくりを工夫することも業務の一部にあたります。
エリアマネージャーの仕事として他に、店舗への商品配分や在庫調整、各店舗の売上状況チェックなどがあり、もし問題がある場合はショップマネージャーとともに対策を講じます。時には店舗における人材教育についてもショップマネージャーに対してアドバイスを行うこともあります。ただし、いずれの場合も一方的に指示を出すのではなく、ショップマネージャーや販売スタッフと一丸となって取り組む姿勢が大切であり、いかに店舗スタッフのモチベーションを高められるかという点も、エリアマネージャーの腕の見せ所です。
担当エリアの販売戦略を立てるためには、ほかのエリアマネージャーやプレス、バイヤーなど各セクションとの横断的な情報交換・ミーティングも重要です。基本的に、コミュニケーション能力が高い人がエリアマネージャー向きと言えるでしょう。また、「エリアマネージャーは小売・接客のプロであることが最低条件」と業界内では言われており、普通は販売スタッフからスタートし、ショップマネージャーとして実績を上げたのちに、この職種に昇格するようです。
アパレルの各職種を大解剖!!(プロダクトマネージャー)
- 2012-01-07 (土)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
衣服などのアパレル製品は、家電や自動車などと同様の「工業生産品」に含まれることを、皆さんはご存じでしょうか。アパレルと聞くと、ついブランドイメージやデザインといった面が際立ってしまう感が否めませんが、利益を生み出すためにはそれらだけを重視するのではなく、他の工業生産品と同じく、品質・コスト・納期などをしっかり管理しなければなりません。主にそれらの業務を担うのが、今回ご紹介する「プロダクトマネージャー」です。
アパレルメーカーでは、自社で縫製工場を持つよりも外部に生産委託するのが一般的です。プロダクトマネージャーは、まず発注する製品について、生地やデザイン、生産量、納期などを考慮し、どこの工場で生産するのが最適であるかを判断・選定します。その際は、社内の企画担当者やデザイナーと話し合いながら、生産プロセスや生産ラインのあり方を検討し、適切な方針決めを行わなければなりません。
最近では、円高の影響や現地従業員の割安コストなど、「国外で生産を行えば、どんなメリット・デメリットがあるか」を考慮した上で、国内の生産工場だけではなく中国をはじめとしたアジア各国へ発注するケースが増えています。国外に発注する際には特に、文化や習慣を超えて円滑な交渉を進められるかどうかが、プロダクトマネージャーの腕の見せどころです。コストダウンの方法を考えることは、プロダクトマネージャーの重要な役割の一つであり、原料をいかに安く仕入れるかという工夫から、生産工程や物流なども含めトータルプランを立てていきます。その他にも、製品の納期が守られるように工程管理を行う・在庫を持ちすぎないよう在庫管理を行う・納品先を管理する(サプライチェーン・マネジメント)など様々な責任を果たす力量が問われます。
プロダクトマネージャーは、製品のコストや品質に特に関わる仕事だけに、数字に強く的確な判断ができることが求められ、また、人に指示を出したり交渉することが多いためコミュニケーション能力や人間力をも要される職種です。
アパレルの各職種を大解剖!!(ディストリビューター)
- 2012-01-05 (木)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
バイヤーやマーチャンダイザーが調達した商品アイテムを、自社の各店舗に効率よく配分するのがディストリビューターの役目です。昨今では業界の常識用語となったSPA(製造小売業)においては。特に重要なポジションとなります。SPAの特長は、「消費者ニーズに迅速に対応できる」ということであり、そのためには各店舗に効率よく商品を配分しなければなりません。ゆえにディストリビューターの活躍が不可欠となるのです。配分次第で店舗の営業成績は大きく変わってくるため、「どの店舗に・何を・どれだけ回せばよく売れるのか」など高い分析力と判断力が求められます。
ディストリビューターは、まず店舗ごとの売上規模や仕入高、商品回転率や在庫状況などの計数情報を把握します。次に、店舗ごとの特徴(例えば、客層・強み・弱み・価格帯・売場面積など)を把握するため、それらの情報をPOS(販売時点情報管理システム)や電話、ファックスなどを介して各店舗からの情報収集を頻繁に行います。 それらの吸い上げられた情報を分析するためには、コンピューターシステムやマーケティング戦略に関する知識と、ファッショントレンドや商品の特徴を見極める感性など、ハード&ソフトの両面が大切な要素となります。
社内の状況や今後の戦略、商品内容、各店舗の特徴など、様々な知識が必要となるディストリビューターという仕事は現場の利益に直結する職種であるだけに、現場を経験している人のほうが有利だと言われています。また、情報分析力、決断力、計画性などが求められると同時に、作り手と売り手を繋ぐ重要なパイプ役として、人との繋がり、信頼関係を構築できる人間力に富んだ人材が、この職種には多いようです。
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