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アパレルメーカー
ペイズリー柄が有名な総合衣料メーカー「ETRO(エトロ)」
- 2013-12-06 (金)
- ブランド紹介
世界には様々な総合衣料を提供するアパレルブランドが存在します。
今回紹介するアパレルメーカーもその一つ。1968年イタリア・ミラノにジンモ・エトロが設立した「ETRO(エトロ)」をご紹介します。
ジンモ・エトロ(Gimmo Etro)」は、1940年ミラノ生まれ。元々はアンティークコレクターでしたが、68年にインドのカシミール・ショールの模様に魅せられ、その模様を自分で再現する為にエトロ社を設立しました。
エトロ社はカシミール模様を再現する為にテキスタイル(布地)メーカーとして設立され、19世紀後半には姿を消し見る事が出来なかったカシミールの紋様を、センスと独自の技術により見事に現代に蘇らせることに成功。エトロの代表的なモチーフとなるペイズリー柄が生まれました。
ジンモはエトロ社で生み出したカシミール紋様を生地や織物に使い、製品には「ETRO」と言うブランド名を使うようになります。ブランド名がついた後はホームコレクションという形で、壁紙や家具、プリント織物・生地・毛布・ベッドカバー・ガウンなどに広くカシミール紋様をあしらい発表していきます。その総数は2000種類にも及び、テキスタイルメーカーとしての地位や評価を高めていきました。
1984年には、ホームコレクションの枠を超えペイズリー紋様を使ったバッグを発表。ホームコレクションとバッグによって更に知名度は高まり、ネクタイ・ショール・スカーフなど小物・アクセサリー・香水の分野にも参入を始めます。
そして1989年にはメンズ・ウィメンズウェアなども制作するようになり、総合アパレルブランドに成長していくのです。
1997年には、春・夏コレクションで、ミラノにてメンズコレクションを発表、秋・冬コレクションではデザイナーに次男のキーン・エトロがクリエイティブ・デザイナーとしてメンズ・ウィメンズコレクションを発表。
3年後の2000年には長女のヴェロニカ・エトロがウィメンズのチーフデザイナーとなり、現在はクリエイティブ・デザイナーに就任しています。
現在はジンモ・エトロの子供達「ヤコポ・エトロ」「キーン・エトロ」「イッポリト・エトロ」「ヴェロニカ・エトロ」の四人がエトロを家族経営で運営し続けています。
ボディコンシャス・モードの創始者が設立「アズディンアライア」
- 2013-11-20 (水)
- ブランド紹介
ボディコンシャス・モードと言われると、いまいちピンときませんが「ボディコン」と言うとイメージが湧きますね。
今回は「ボディコンシャス・モード」の創始者と言われる「アズディン・アライア」が1979年に設立したシグネイチャーブランド「アズディンアライア」をご紹介します。
アズディン・アライアがボディコンシャス・モードを発表したのは1981年のミラノコレクション。当時発表されたものは、身体のラインに沿ったデザインのドレスで「ボディ・コンシャス」スタイルと呼ばれていました。
これまでは、造形を主とし洋服が作られていましたが、アズディン・アライアは女性の体に服がフィットする「裸体」を主とし、素材にストレッチ素材を使うことでボディラインをより際立たせ強調させる「ボディコンシャス・スーツ」を発表したのです。
1980年のコレクション発表は日本でも流行を巻き起こし、ボディ・コンシャスとは呼ばず、略して「ボディコン」と呼ばれ、数々のDCブランドからもボディコンファッションを生み出します。
デザインのコンセプト自体は女性の自己主張や解放を目的としたファッションとして発表されましたが、日本では一般的に「遊び着」として流行し、1980年代のバブル時期にボディコン全盛を迎えます。
ボディコン全盛の時代の中で、特に一般の人々の目にも触れるキッカケになったのが、派手な扇子(ジュリ扇)やハウス・ハードコアテクノなどの音楽で踊る東京芝浦の「ジュリアナ東京」です。この時期には、テレビでの露出も多くタレントが同じファッションをしている事もあり全国的に知名度を高め、今ではバブル期のファッションの代名詞としても語られます。ちなみに、この時期には既に「コギャル」という言葉がディスコ内で使われていたようです(意味合い的には童顔のギャルと、後から使われるコギャルとは意味が違います)。
ただ、1994年のジュリアナ東京閉店をキッカケにボディコンは廃れ、少し前までは「ダサい」ファッションと思われていましたが、ファッションの人気はまた巡ってくるもの。約20年間ほとんど姿を見せなかったファッションが、今年2013年になって流行の兆しを見せ、メンズでは肩からセーターを掛けて胸元で結ぶ「プロデューサー巻き」や小脇に抱えるセカンドバックが、女性ではボディコンのシルエットを持ったミニスカートを身に着けている人が多くなってきているようです。
知っておきたいアパレル業界用語「MD」
- 2013-10-11 (金)
- ブランド紹介
今回ご紹介するのは「MD=Merchandiser(マーチャンダイザー)」。
一般の方にはあまり聞きなれない言葉ですが、別名「流行の仕掛け人」とも言われ、流行を見抜いて売れる商品を生み出していく人のことを指します。
MDが行う仕事は、市場の動向から今後流行するものを見極めて商品の方向性を決めることです。ブランドのもつコンセプトを元に商品の企画・素材・色・デザインなどを決めたり、予算決めから数量・コスト・生産・販売まで幅広く管理し計画を立てていくなど流通のプロとしての役割があります。
マーチャンダイザーになる為に必要な資格はありませんが「ファッションや服飾に関連する幅広い知識」「流行を見極める目や感覚」「統率力」「分析力」など、一朝一夕では身につけることが出来ないスキルが必要となり、販売員やバイヤーなどで経験を積んだ人が選ばれます。
判断を誤れば大量の在庫を抱えるリスクもあるので、全体を把握する経営センスや消費動向などを見極める分析力もなければいけません。
MDを目指すのであれば「経営学」「商学」「マーケティング」「販売」「流通学」「語学」などの分野を学ぶ必要があります。
未経験者や初心者がいきなりこの業務に配属されることはなかなかありませんが、商品の企画生産や海外仕入などを経験している場合はそのままMDとして採用される事も多いようです。MDになる過程としては、最初は販売員など通常の求人で採用した後に本人の適性を見たうえでMD業務に配属されるのが一般的となります。
MD配属後にも受注管理業務やMDに必要な専門知識の研修を設けている企業が多く、この時期にどの程度のスキルを持っているのかが見極められ、業務が割り当てられていきます。仕事に慣れてくれば、任される仕事も多くなり、商品企画・マーケティング・生産など幅広い業務に携われる様になってきます。
「アパレルメーカー」以外にも「洋服店」「百貨店」「小売店」「アクセサリー店」「宝石店」など「流行」が重要になる業界で、売上を伸ばせる有能なMDが求められています。そのため今後注目の役割といえます。
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