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しらなきゃ恥ずかしい?「セレクトショップ」
- 2013-11-04 (月)
- ブランド紹介
何気なく「セレクトショップ」という言葉を使っているものの、ほとんどの人がどんなお店なのかを意識せずに「服を置いているお店」というイメージで使っていると思います。今回は、そんな「セレクトショップ」の意味について紹介していきます!
「セレクトショップ」は複合ショッピングモールなどによくある「特定メーカーの商品を中心に仕入・販売するお店」とは違い、「個性的なインポートブランドを多数取り扱うお店」のことを言います。
主に日本での知名度が低い、国内外のブランドを多く取り扱いますが、セレクトショップの「運営者」や買い付け担当の「バイヤー」の好み・感性・こだわりによって、扱う商品が異なります。一言で言うと「運営者がセレクト(選んだ)色々なブランドの商品を扱うお店」と考えてもらえれば間違いありません。
ただし、最近は国内外の知名度の低いブランドの商品取り扱いと並行して、セレクトショップ独自のブランドを展開して販売するショップが増えています。
増えた理由としては、多数のブランドを扱うことで消費者のニーズを知り、そこから企画・制作・販売が行えるSPA(製造小売業)に落とし込んだほうが在庫を多く抱えずに済むうえ、流行を掴むチャンスを逃さず、儲けも多きくなるメリットがあるからでしょう。
一般的なセレクトショップの代表格としてはイギリス「ブラウンズ」、アメリカ「バーニーズ・ニューヨーク」「マックスフィールド」、日本「ユナイテッドアローズ」「シップス」「ビームス」などが有名。もちろん自社商品も取り入れ販売するビジネスモデル「SPA」を実践しています。
ちなみに、セレクトショップは国内外のインポートブランド商品の中で「服」だけを取り入れているわけではなく、お店によって小物やおもちゃを扱うお店もあり、中にはコーヒーショップやカフェを併設するなど多様化も進んでいます。
このように自社製作商品を取り扱うようになってくれば、セレクトショップの意味を成さず「一つのブランドショップ」として認知され、セレクト・ブランドの境界は今後どんどん曖昧になっていくでしょう。
知っておきたいアパレル業界用語「アバンギャルド」
- 2013-10-21 (月)
- ブランド紹介
普通に「アバンギャルドな服で~」なんて使っているものの、実際の意味をよく知らない販売員も多いみたいです。
先日ブティックに行って販売員さんにアバンギャルドの意味を聞いてみたところ、その問いに「こんな感じの服です」と洋服を持ってこられました。
確かに、その言葉が持つイメージの様なものは伝わるので、売る側・買う側も困りませんし、どんな洋服とコーディネートが出来るのかのアドバイスもしてもらえたのでなおの事困りませんが、出来れば説明できたほうが格好いいですよね。
というわけで、今回は「アバンギャルド」の意味をファッションはもちろん、別の側面からも徹底解説してみます。
アバンギャルドは現在「前衛芸術・前衛美術」といった意味を持っていて、元からある芸術の概念を打ち壊して、革新的・新しい表現を目指す芸術のことを指します。
ファッションにおいては「様々な素材や色を使った奇抜で最先端ファッション」のことを指して使われることが多く、オートクチュールコレクションやプレタポルテコレクションなどで発表するブランドの様な独創的な(一般的な人の目線から見れば「変」な)ファッションと言えばイメージしやすいでしょう。
ちなみに日本に同名のレッグウェアブランドも存在し、個性的なストッキングや柄タイツなどをお手頃価格で提供しています。
続いてファッションとは別の視点からの「アバンギャルド」の意味を紹介します。
Wikipediaによると、元はフランス語で「前衛部隊」と軍事的な意味を持ち、芸術の分野で同言葉が用いられることで「最先端に立つ芸術家」との意味合いになったとされています。
美術・演劇・音楽・映画などの芸術分野においても「アバンギャルドな表現者」と呼ばれることが多いのはこの為です。また、軍事的な意味合いの他に、政治的な意味合いも持つとされています。
時代的には1960年代がアバンギャルド全盛期でしたが、80年代には前衛が古い風潮に変わります。その後2000年代に入ってから再びアバンギャルドが再評価され注目されてきています。
簡単に紹介しましたが「アバンギャルド」には、ファッション的な意味合いのほか、軍事的・政治的な意味合いも持っています。ここまで意味を聞いてくる人はまず居ないと思いますが、知っていればよりファッションが面白く感じられるはずです。
知っておきたいアパレル業界用語「アパレルCAD」
- 2013-10-14 (月)
- ブランド紹介
「CAD(Computer aided design)」は、コンピューターの設計支援とも言われ、今まで人が手描きで書いていた設計図をパソコン上で行い時間効率や精度を高めることを目的としたソフトです。
主に工業用の製品設計や建築・住宅設計などに使われているソフトでしたが、現在はアパレル業界でも「アパレルCAD(洋服の設計図をパソコン上で作成するソフト)」が一般的に使われるようになり、今までは立体裁断や平面裁断で手描きで作られていた洋服の型紙をパソコン上で短時間に作ることができます。
アパレルCADでは、主に実寸パターン作図(パターンメイキング)、サイズ展開(グレーディング)、型入れ(マーキング)、縫い代付けなどがパソコン上で行えるようになります。そのため、数値入力だけでパターン作図、作成したパターンの修正を簡略化、作成した標準パターンを元に大小の型紙を作るグレーティング(サイズ展開)をソフトが自動作業、といったメリットを活かすことができます。
また、作成パターンファイルの共有が出来る様になるためリアルタイムでのやり取りが円滑に進み、データとしてパターンを保存しておけるので保管場所の確保が必要ないことなども大きな利点として挙げられます。
パターン作図だけ使えればよい、と言う場合にはフリーソフトとして提供されている「Jw_CAD」「LiteCAD」などを利用する方法もあります。数値を入れるだけで自動作図するなど、アパレルCAD特有の機能などは自分で工夫する必要がありますがパターン作図は充分に行えます。
パソコンに企業用アパレルCADを導入するには数十万~数百万といった多額の費用が掛かりますが、最近では、価格20万以下と個人にも手の出しやすい「プロパタピッ」というアパレルCADも販売されています。アパレルCADの導入時には、パターンを出力する為の大型プリンタも必要なため、アパレルCADソフト選びは慎重に行いたいところです。
現在アパレルメーカーなどでは当たり前にアパレルCADが利用されており、今後も導入するメーカーや企業は増えていくでしょう。
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