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アパレル
「ハマトラ」スタイルとは?
- 2013-12-11 (水)
- ブランド紹介
今ではまったくと言っていいほど聞かなくなったアパレルに関係する言葉に「ハマトラ」があります。
「ハマトラ」は、1970年中ごろから1980年代に掛けて流行した「横浜ニュートラディショナル」という女性ファッションを略した言葉です。anan・JJなどの雑誌企画で誕生したファッションスタイルで、20歳以下の若年層の女性たちや女子中高生に支持されていました。
ハマトラは、神戸から発信された「ニュートラ」と呼ばれるファッションスタイルに対抗する形で生み出され、横浜に居を置く名門「フェリス女学院大学」に通う生徒をイメージしたファッションが特徴。ポロシャツ・ベスト・カーディガンにタータンチェックの巻きスカート・ハイソックス、パンプスをはくのが基本的な組み合わせになります。
キャンパスライフをイメージしたファッションスタイルのため、身につけるものもカジュアルなものが中心。服を買う場所もテーマにしていた女学院大学の近くにある元町商店街が中心となりました。ハマトラファッションをする上で定番となる「フクゾーの服」「北村のバッグ」「ミハマの靴」は三種の神器と呼ばれ、ブームが去った今でも同店舗は営業しています。
1979年から1980年に掛けてハマトラ・ブームは最高潮に達するものの、1981年にはニュートラが再びブームになり、ハマトラは急速に収束してしまいます。
しかし、2007年に意外な形でハマトラが復活します。そのキッカケが「リカちゃん人形」。
「リカちゃんと夢とあこがれの40年展」が開催された記念として、ブリキのおもちゃ博物館の館長である北原照久氏が商品の企画から参画し、「キタムラ」「フクゾー」「ミハマ」「スタージュエリー」「ポンパドウル」の元町5大ブランドを身につけた「横浜元町リカちゃん」が販売されました。
ハマトラファッションがコンセプトとなって作られており、それぞれこだわりのジュエリーや服装をつけたリカちゃんが2011年まで販売されています。
この他、ファッションとは関係ないものの、サッカーチームの横浜マリノスのサポーターによる、サッカー・サポートと地域貢献目的としたNPO法人を「ハマトラ(hamatra)」と名づけ活動しています。
ペイズリー柄が有名な総合衣料メーカー「ETRO(エトロ)」
- 2013-12-06 (金)
- ブランド紹介
世界には様々な総合衣料を提供するアパレルブランドが存在します。
今回紹介するアパレルメーカーもその一つ。1968年イタリア・ミラノにジンモ・エトロが設立した「ETRO(エトロ)」をご紹介します。
ジンモ・エトロ(Gimmo Etro)」は、1940年ミラノ生まれ。元々はアンティークコレクターでしたが、68年にインドのカシミール・ショールの模様に魅せられ、その模様を自分で再現する為にエトロ社を設立しました。
エトロ社はカシミール模様を再現する為にテキスタイル(布地)メーカーとして設立され、19世紀後半には姿を消し見る事が出来なかったカシミールの紋様を、センスと独自の技術により見事に現代に蘇らせることに成功。エトロの代表的なモチーフとなるペイズリー柄が生まれました。
ジンモはエトロ社で生み出したカシミール紋様を生地や織物に使い、製品には「ETRO」と言うブランド名を使うようになります。ブランド名がついた後はホームコレクションという形で、壁紙や家具、プリント織物・生地・毛布・ベッドカバー・ガウンなどに広くカシミール紋様をあしらい発表していきます。その総数は2000種類にも及び、テキスタイルメーカーとしての地位や評価を高めていきました。
1984年には、ホームコレクションの枠を超えペイズリー紋様を使ったバッグを発表。ホームコレクションとバッグによって更に知名度は高まり、ネクタイ・ショール・スカーフなど小物・アクセサリー・香水の分野にも参入を始めます。
そして1989年にはメンズ・ウィメンズウェアなども制作するようになり、総合アパレルブランドに成長していくのです。
1997年には、春・夏コレクションで、ミラノにてメンズコレクションを発表、秋・冬コレクションではデザイナーに次男のキーン・エトロがクリエイティブ・デザイナーとしてメンズ・ウィメンズコレクションを発表。
3年後の2000年には長女のヴェロニカ・エトロがウィメンズのチーフデザイナーとなり、現在はクリエイティブ・デザイナーに就任しています。
現在はジンモ・エトロの子供達「ヤコポ・エトロ」「キーン・エトロ」「イッポリト・エトロ」「ヴェロニカ・エトロ」の四人がエトロを家族経営で運営し続けています。
高いファッション性を誇りつつも割安「ZARA(ザラ)」
- 2013-12-04 (水)
- ブランド紹介
有名なアパレルブランドは北ヨーロッパやアメリカに集中しているイメージがありますが、スペインにも世界的に有名なアパレルブランドが存在します。
それが今回ご紹介するスペイン・ガリシアのラ・コルーニャ発祥アパレルブランド「ZARA(ザラ)」です。
1975年にインディテックスがスペインのラ・コルーニャに一号店をオープンしてから、精力的に店舗数を増やし2011年には世界約1600店舗を構えるほどに成長しました。
ザラが取り扱う商品は子供服・婦人服・紳士服とジャンルの展開が幅広く、高いファッション性を誇る服を提供しながら手頃な値段で製品を提供、展開しています。中でもアメリカ・アジアで人気を博していますが、ヨーロッパにおいても絶大な人気を誇ります。
1997年には日本法人となる株式会社ザラ・ジャパンを設立。東京渋谷に出店したあと徐々に店舗数を増やし、都内では23店舗展開、東京を中心に他の都市部あわせ50店舗に拡大しています。
2011年にはオンラインショップの運営も開始し、ザラの店舗が無い地方においても商品の購入が容易になりました。ネットショッピングで扱う商品は店舗と同等かそれ以上。手に取り確認することはできないのが残念ですが、実際にモデルが着用した状態で商品写真が掲載されているのでイメージも湧きやすいでしょう。
さらに、人気の秘密となる高いデザイン性でありながら手頃な価格と、通常であれば6~7万円台しそうなジャケットが、1~2万円台にて販売されています。
この安さの秘訣は「サプライチェーン方式」というビジネスモデルを採用しているためで、流行を先読みし商品を作り出すアパレル業界とは違い、流行と同期せずに独自の新商品を素早く制作し全店舗に出荷するようにしています。
流行に同期しないということは、作った製品が全く売れない可能性も残ります。そのデメリットを潰す為に少量の製品しか製作しないので、売り切れても同様の製品の補充は無く商品の入れ替わりも速い、H&Mに見られるファストファッションと似た形になっています。
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