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転職コンサルタント~虎の巻~ のアーカイブ
アパレルの各職種を大解剖!! (ファッションアドバイザー)
- 2011-12-15 (木)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
<ファッションアドバイザーとは?>
ファッションアドバイザーは、ショップの店頭にて接客を行う販売スタッフのことを言います。商品のファッション性や機能、品質等を理解したうえで、お客様の疑問や質問に答え、その人に合った商品と着こなし方をアドバイスすることが主な役目です。ファッションアドバイザーの活躍する場は様々です。百貨店のインショップ、オートクチュールやプレタポルテを扱うブティック、カジュアル系に強いファッション専門店、ディスカウントショップ、セレクトショップ、紳士服量販店など、その領域は多岐に渡ります。店頭という、より消費者に近い場所でダイレクトにアドバイスができ、旬な顧客情報を集められる立場にあるため、店舗だけでなく運営する企業そのものにとっても重要な職種の一つです。
ファッションアドバイザーは、単に「ファッションに興味がある」「そのブランドが好き」なだけでは務まりません。「いかにして商品を売れるようにするか」という視点や発想、そして行動力が必要です。例えば、お客様に気持ちよく買い物をしてもらうための店内清掃・整理やコーディネート、販売促進のためのDM発送、在庫管理や発注、アルバイトなどに対しての従業員教育なども行いますし、また、接客販売を通じて得た顧客のニーズを社内にフィードバックしていくなど様々な業務を早く・正確にこなす必要があります。経験を積むなかで、中間職種(主任、副店長、サブマネージャーなど呼び方は企業やお店によってさまざま)を経て、ショップマネージャーへ昇格していくのが一般的なキャリア路線のようです。特別なスキルや経験は必ずしも必要ではありませんが、待遇や昇進に関しては企業によって違いがあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。アルバイトから正社員になれるところもよく見かけます。
<ファッションアドバイザーに向く人とは?>
実際にファッションアドバイザーとして活躍する先輩方の意見の中で、特に多かったのが、
・多くの人と話すことに喜びを感じる人。
・一方的なコミュニケーションではなく、相手に合わせて話ができる人。
という2点です。お客様とのコミュニケーションが何よりも大切な職種であるため、やはりコミュニケーション力は最も重視されます。また、ファッションアドバイザーは一日立ちっぱなしの仕事ですので、けっこう体力勝負な一面も。そのようなハードな部分も覚悟をしておく必要があるようです。
アパレル業界で役立つ資格、カラーコーディネーター&販売士
- 2011-12-12 (月)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
販売をする職種であれば、どのような業種であっても「販売士」資格を取得していると就職・転職に有利です。
販売士の資格は、日本の流通業で唯一の公的資格として高く評価されているものです。
販売士資格は「1級」「2級」「3級」に分かれており、それぞれ「経営管理能力がある者」「販売管理能力がある者」「販売技術能力がある者」が、受験対象となります。
・販売士1級検定試験
小売業の経営に関する高度な専門知識を身につけ、マーケティング、経営計画、商品計画、部下の悩みの解消などの経営管理についての能力を図ります。
・販売士2級検定試験
小売店舗経営の仕組みを理解しているか、販売技術に関する専門的な知識を身につけているか、部下への指導ができるかなどの能力を図ります。
・販売士3級検定試験
小売店舗運営の基本的な仕組みを理解し、販売員として基本的な知識とノウハウを身につけているかの能力を図ります。
アパレル業界では、この販売士の資格と平行して、「カラーコーディネーター」の資格を取得する方が多いです。
カラーコーディネーターは、その色が持つ特性を理解し、目的に応じたカラーコーディネートをすることで人の気持ちを動かすことのできる知識を学びます。同じ商品であっても、配置の仕方によってお客さんの気持ちを動かせる知識を得ることができるということです。
食料品を扱う店や、雑貨店の販売員にも人気がありますが、特にアパレル業界への就職・転職を目指す方に人気があります。
試験勉強は、「1級」「2級」「3級」それぞれに合ったテキストで行い、試験ではそれを理解した上での応用力を問うことで合否を判定します。2級では3級のテキストに加えた2級用のテキストを、1級では2、3級のテキストに加えた1級用のテキストが用いられます。
履歴書に、これらの資格名を記載することでより有利になり、販売士+カラーコーディネーターの資格を取得することで、その能力の相乗効果を得ることができるでしょう。
OEM生産と、ODM生産の違いとは?
- 2011-12-08 (木)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレル業界を志す人ならば知っておきたい言葉としてSPAがありますが、それと一緒に覚えておきたい言葉が「OEM」と「ODM」です。似たような言葉ですが、OEMとODMの違いは何でしょうか?
・OEMとは
OEMとは、Original Equipment Manufacturing、または Original Equipment Manufacturerの略語で、委託者のブランドで製品を生産すること、または生産するメーカのことです。日本では「相手先ブランド名製造」や「納入先商標による受託製造」などと訳されます。
OEM生産は、発注する小売り側が商品企画を行い、製造を相手先に託し、サンプルのチェックなどを自己責任で行います。自社生産から撤退してOEM生産に切り替えることでコストを削減したり、自社生産が追いつかない時に他社に委託するなど、有効に利用されることが多いようです。
また、中小企業などの企業においては、相手先の営業力を活用できるといったメリットもあります。
・ODMとは
基本的にはOEM生産と変わりませんが、ODMでは商品企画までも仕入れ先の業者に任せます。そして製品のサンプルを確認し、購入するか否かを決める方法です。
メリットとしては、製品サンプルになるまでのプロセスを発注側が省くことができることでしょう。また、デザイナーやパタンナーなどの企画開発担当などを社内に置かなくてもいいため、人件費削減になります。
この生産方法を採用しているのがForever21で、バリエーションが豊富であることが売れるポイントとなっています。
この成功から、SPAを採用している多くのアパレル業者がODMに注目しているようですが、SPAからODMに切り替えることによってどのようなメリットやデメリットが生じることになるのかをしっかりと理解しておくべきでしょう。
売る能力が長けているSPA企業では切り変えてもメリットになるでしょうが、商品の完成度やデザインにこだわるSPA企業がODM生産に切り替えたところで問題が生じてしまうことになるでしょう。
大手ではSPA生産が多いのですが、OEM生産とODM生産についてもその違いと特徴を知り、就職・転職に役立ててみてください。
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