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アパレル業界用語を解説!(PART2)
- 2011-12-25 (日)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
それぞれの業界ごとに存在する「業界用語」。アパレル業界には特に、横文字の業界用語が氾濫しており、「分かりづらい」「何となく分かっているけど・・」などたくさんのお問合せをいただきます。数々の業界用語の中から、特にお問合せの多いものをピックアップし、解説していきます。
・SPA
今では業界内での常識用語と化したSPAは、Speciality store retailer of private label apparelの略で、製造から小売までを統合した販売業態を言います。アメリカの衣料品小売大手のGAP社が提唱したもので、現在では、素材調達、企画、開発、製造、物流、販売、在庫管理、店舗企画などすべての工程を1つの流れとしてとらえ、チェーン全体のムダ、ロスを極小化するビジネスモデルと定義されています。
顧客ニーズを的確に捉え、リーズナブルな価格で製造・販売が可能であり、さまざまな変化に迅速に対応できるというメリットがある一方、すべてを自社で行うため、リスクが大きいというデメリットもあります。
・SCM
Supply chain managementの略で、商品の供給において企画、調達、開発、製造、販売、在庫処分など一連の流れをコンピューターやネットワークを利用して総合的に最適化することを言います。国内のアパレル産業は、素材から小売までが多段階に分かれており、情報が分断される問題点を抱えているため、SCMでビジネスプロセスの抜本的な改革を進めることが急務になってきています。
・オートクチュール
「高級衣装店」または「高級注文服」のことで、既製服に対し、いわゆる“オーダーメード”のことを言います。ファッション業界ではさらに限定的に用いられる用語であり、パリの高級衣装店組合(通称:サンディカ)に所属する一流店のことを指します。シャネルやディオールなどが加盟しており、毎年1月と7月にコレクションを開催します。
・クチュリエ
「男性裁縫師」を表すフランス語です。(ちなみに、女性は「クチュリエール」。)オートクチュールの分野における各社の主任デザイナーのことをこう呼びます。デザインの責任者として、デザインテーマの決定から生地の選定、裁断、縫製、さらに広報なども含め多岐にわたって統括します。初代クチュリエの名前がそのままデザイン工房の名前になっていることが多いようです。
アパレル業界用語を解説!(PART1)
- 2011-12-21 (水)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
それぞれの業界ごとに存在する「業界用語」。アパレル業界には特に、横文字の“ギョーカイ用語”がいっぱい!「分かりづらい」「何となく分かっているけど・・」とお問合せいただく頻度の高い業界用語をピックアップし、解説していきます。
・アパレルコントラクター
アパレルメーカーなど企業と契約し、既製服の生産を請け負う縫製加工業者のこと。メーカーが商品を企画・決定し、ファッションショーや展示会を経たあと、生産計画に沿ってアパレルコントラクターが実務作業を行います。昨今では、大量生産品を中心に、労務コストの安い海外コントラクターへの発注が増えています。
・アンテナショップ
メーカーや問屋が、マーケティング活動の一環として設置するショップのこと。消費動向や、地域の特性、売れ筋アイテムなど様々な情報を把握し、販売促進や商品開発へとフィードバックする役割を持ちます。新商品のテスト販売や人材育成などを目的としている場合もあり、最近では、 Web上にアンテナショップを開設してオンラインでの販売・情報収集を行う企業が続出しています。
・インショップ
百貨店のなかに、アパレル専門店がテナント契約をして出店することで、「ショップ・イン・ショップ」を略した呼び方です。インショップ契約をした際、百貨店のメリットとしては、人気ブランドを招致することで集客力を上げると同時に、百貨店全体のイメージアップにつなげられることが挙げられます。出店する専門店側としては、立地や設備面での手間・コストなどでメリットを得られやすく、新規顧客開拓が期待できることも挙げられます。
・セレクトショップ
特定のブランドにこだわらず、店のコンセプトに合わせて複数のブランドを国内外から仕入れ・販売するブティックのこと。1990年前後から増加の一途を辿っています。他社との差別化を図るため、独自に企画するプライベートブランド(PB)商品を導入しているところもあります。人気ブランドに成長したビームス、ユナイテッドアローズなどは代表的なセレクトショップの一形態です。
アパレルの各職種を大解剖!! (プレス)
- 2011-12-18 (日)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
<プレスとは?>
販売を促進し、利益を上げるために欠かすことのできない要素の一つに、「広告・宣伝」が挙げられます。ファッション業界において、アパレルメーカーや繊維会社、あるいは販売店、輸入商社などの広報部門で自社製品をマスコミや消費者にアピールする職種を「プレス」と呼びます。簡単に言えば、ブランドのイメージ戦略を担う中心的存在です。プレスの仕事内容は多岐にわたりますが、特に主要となるのはマスコミへの対応です。新聞や雑誌、テレビなどの各メディアに自社製品を取り上げてもらえるよう働きかけることがミッションであり、その際には、製品のコンセプトがきちんと伝わるよう配慮しなければなりません。その他に、スタイリストへの商品の貸し出し、ファッションショーや展示会の運営管理、PR誌の作成、自社広告の企画・制作などを手掛けることもプレス業務の一部です。
プレスにどこまでの権限が任されるかは企業によって異なります。例えば、外資系ブランドのプレスはトップマネジメントに匹敵するほどの権限を保有し、ビジネス戦略に采配をふるうことも珍しくありません。一方、規模が小さいアパレルメーカーでは、プレスと他の職務を兼任している場合もあります。
他の業界における広報担当に比べ、ファッション業界のプレスは、プロ意識が高く自立心旺盛な人が活躍しているイメージが強く、彼らからは自分の能力や人脈をすべて駆使してブランドを育てようとする姿勢が伺えます。キャリアアップのための転職も盛んであり、自分で道を切り開いていくような人が比較的多いと言えます。
新入社員としてプレスに配属されることはかなり珍しく、そのような幸運に恵まれる人は一握りでしょう。大学でマーケティングやマスコミを専攻していたとしても、実際の現場でそのまま通用するわけではありません。ほとんどの場合、他部署で経験を積んでから、見込まれてプレスに抜擢されるというパターンが多いでしょう。
<プレスに向く人とは?>
プレスに向いている要素としては、
・どんな場面でも冷静に振る舞える精神力
・どんな人とでも柔軟なコミュニケーションが行える人間力
・ブランドへの思いを持ちつつ、客観的な判断ができるバランス
などを備えている人もしくは、今は備えていなくてもこれから身につけていけるキャパシティーや意欲を備えている人と言えるでしょう。
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