- 2012-04-05 (木) 10:20
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレル関係のお仕事を目指している方の中で、デザインや制作に携わりたい、という方も多いでしょう。
デザインから仕上げまで一人でやりたい、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、アパレル企業では、デザインから仕上げまで一人で行う、ということはほぼありません。それぞれが役割を持ち、一つの衣服は多くの方の手によって制作されていくのです。
デザインや制作の仕事としては、まずは有名なところでいうと、「デザイナー」。そしてデザイナーが描いたデザイン画を型紙にする、「パタンナー」、パタンナーが作ったマスターパターンをもとに布地に型を入れる「マーカー」など、それぞれの役割があります。
今回は、大切な役割の一つ、「グレーダー」をご紹介しましょう。
グレーダーとは、衣服を作る中で、マスターパターンをもとに、アパレルCADなどを用い、服の原型となる型紙を制作するスペシャリストのことです。型紙をつくるのはパタンナーの仕事と思われがちですが、実際に細かい作業を行って型紙をつくり、サイズ展開をしていくのが、グレーダーの仕事なのです。
アパレルCADとは、洋服の設計図を作成するソフトウェアのことです。型紙作成はこれまで手作業で行われてきましたが、コンピューターで行うことで細かな作業も可能となり、効率的に作成していくことができます。そのため、アパレルに関する知識が必要とされるだけでなく、アパレルCADなどのソフトウェアを使いこなせるノウハウも必要です。
グレーディングにおいては、バランスが非常に大切です。同じデザインの服を10サイズも展開するとなると、大きければ大きいほど形が崩れやすくなってしまいます。小さいサイズの服をどう大きくしたらバランスを崩さず、バランスよく着こなせるか、というセンスも重要。
グレーダーが活躍しているのは、アパレルメーカーや繊維メーカーです。服飾系の専門学校で基本的な知識や技術を学んでから、CAD利用技術者資格などを必要に応じて取得しておけば、就職に便利になります。
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