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しらなきゃ恥ずかしい?「ベルボトム」
- 2013-11-08 (金)
- ブランド紹介
今や知らない人は居ないであろう定番化したズボンのデザイン「ベルボトム」。
「ベルボトム(金管楽器のベルに似ていることから)」は別名「ブーツカット」とも呼ばれ、通常のストレートズボンと違い、腰から膝まではフィットするように作られているものの、膝部分から裾に向かって広がるデザインとなり、現在は裾の広がり方で「ブーツカット」、さらに裾が広いものを「ベルボトム」と区別しています。
エルビス・プレスリーが履いていたことからも、どれだけ人気だったのかは一目瞭然。また、ジーンズ以外のズボンにも広くデザインが使われて、スラックス・プリント系のベルボトムなども多数出ています。
1ベルボトム発祥はアメリカ海軍でしたが、流行させたのはヒッピーの人々。1960年~1970年代頃にアメリカのヒッピー文化と一緒に日本に流入し、男性や女性にこだわらず広く大流行しました。
ここで「ヒッピー」について少し紹介しておきましょう。
ヒッピーは、ベトナム戦争への反対運動から発展し、価値観を縛る伝統や制度を否定することを信条とした若者の間で生まれました。「自由や愛」を尊重する彼らの信条やスタイルは、全世界に広がっていきました。
日本では「フーテン」とも呼ばれた時期もあり「男はつらいよ」でも寅さんが自称していることで御馴染みですね。ヒッピー文化が始まった事には爆発的な盛り上がりを見せていたものの、70年代に入り急激に失速・収束してしまいました。
ではベルボトムのお話に戻ります。
日本にもベルボトムが入ってきた当時、呼び方も日本にも独自の呼び方があり「パンタロン(フランス語でパンツ)」「ラッパズボン」などと呼ばれてしました。50代の人であれば、コチラの方がイメージしやすいです。
近年に入り、膝下の足をより長く見せる「美脚効果」が注目され、女性もののスラックスやトレーニングパンツなどにもベルボトムデザインが取り入れられ、人気・定番として扱われています。
アパレル業界の動向を読む!
- 2011-09-28 (水)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
最近のアパレル業界では、景気の低迷も相まってブランドの数がかなり淘汰されてきています。
そのような状況下で、生き残りを賭けた各社の動きはますます変化しています。
これまで生産を受託するだけだった商社系アパレル企業も、最近では企画などを行うようになりました。
一方で、メーカーの中には「企画は商社やOEMにアウトソーシングし、店舗に力を入れて“売る”ことに集中する」というケースも増えています。
もともと企画の機能をもたない業態の小売系企業では、店舗で経験を積んだ人材が「売れる」ものをチョイスし提供するといったバイヤーやセレクターのような機能を持っており、着実に業績を上げています。
<アパレル業界の求人事情>
業界全体としてデザイナーの数は少なくなっています。
求人動向を見てみると、多いものは商社系、小売SPA系、OEMの企画などです。
メーカーからの求人もありますが、それらのほとんどが「もし適した人材がいれば・・」という長期的な構えです。
百貨店ブランドの求人も少ない傾向にあります。
アパレル業界の求人事情は、2~3年前とはあきらかに状況が変わったと言えるでしょう。
転職を考えるにしても、まずはそれを念頭においておかなければなりません。
<企業とのミスマッチを避けるためには・・>
小売が強い昨今の状況下では、高いコスト意識とその管理能力が求められています。
さらに営業的な要素、コミュニケーション能力などに長けている人材は重宝されるでしょう。
例えば、OEM商社で企画を行うデザイナーは、ただデザインだけできれば良いのではなくコミュニケーション能力もとても大切な要素です。
自分のデザインを形と言葉で提案し、人を説得できることがポイントとなります。
他にも、布帛をやっていても縫製仕様書が書ける、具体的なモノづくりの方法を知っているなど“デザイン+付加価値”のある人ほど、企業に求められるのです。
また、モノづくり重視の某人気アパレルでは、コスト意識よりも良いデザイン画が描けるかどうかを重視していたり、小売系ならデザイン画に加えて仕様書が書けることが必要要件であるなど、同じ「デザイナー」でも企業によって仕事の範囲が違うため、求められるスキルをしっかり確認しておく必要があります。
それと同時に、自分は何ができるのかを再認識するための”キャリアの棚卸し”は必須です。
企業の意向と自分の経験・能力・希望とを把握できていないとミスマッチを起こしかねません。
志望者と企業、お互いの要求がぴったり合うことは少ないですが、ある程度すり寄せができていれば内定にもつながる可能性が高まります。
アパレル業界・お役立ちキーワード~「SPAってなに?」~
- 2011-03-12 (土)
- アパレルニュース
アパレル業界に関わっていれば必ず耳にする「SPA」。
もはや常識キーワードですよね。
もしもアパレル業界へ就職や転職を考えているのであれば、「SPAってなに?」なんて言っていられません。
ここで簡単にご説明しましょう。
SPA (Speciality Store Retailer of Private Label Apparel)とは、企画から製造、販売までを垂直統合させることでSCMのムダを省き、消費者ニーズに迅速に対応できるビジネスモデルのことです。
日本語では「製造小売業」と訳されます。
SPAの由来は、1986年にアメリカの衣料品大手“ギャップ”の会長が、自社の業態を指していった“Speciality store retailer of Private label Apparel”の頭文字の造語です。
SPA企業は、生産設備や物流機能を自社保有しないケースが多く見受けられますが、実質的な主導権をSPA企業が持つことが大半です。
代表的なSPA企業としては、ユニクロやワールド等があげられます。
SPAへと業態変更(拡充)することによるリスクも伴いますが、それ以上にメリットが大きいと判断して参入したと考えられます。
現在のSPAは、(1)業界横断型、(2)Fast Fashion型へ進化しています。
業界横断型の代表例の1つが家具製造小売業のニトリであり、製造、物流、販売機能を自社化することで、手頃な価格で適正な品質の商品を提供することが消費者に受け入れられ事業を拡大しています。
Fast Fashion型は、スペインのZARA(INDITEX Group)やスウェーデンのヘネス&モーリッツ(H&M)に代表され、手頃な値段でファッション性の高い商品を短納期で店頭に投入するのが特徴です。
いわゆる“ファストファッションブランド”です。
Fast Fashionを実現するためには、従来のSPA同様にSCMでの無駄を省き、店頭の顧客情報を正確かつ迅速に吸い上げ、商品企画に活用することが必須です。
加えて、チャンスロスや物流コストの上昇を容認するなど、これまでのアパレル業界の常識を打ち破ることが重要です。
Fast Fashionにも「サイズ」問題が残ります。
これを打破した企業が次世代のSPAとして世界のファッション市場を牽引するのではないかと期待されます。
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