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ファッション用語
知っておきたいアパレル業界用語「シルエットラインの種類」
- 2013-10-23 (水)
- ブランド紹介
「シルエット」は使われる分野によって意味が若干異なります。
芸術・美術の分野において使われ、人や物の輪郭の中を単色(黒など)で塗りつぶす影絵の様なものを指し、お金の掛からない影絵による肖像画を生み出したエティエンヌ・シルエット(フランス)が由来と言われています。
対してファッションの分野においては、服を着たときの輪郭やデザイン、体型やスタイルを言い表す言葉として使われています。また、シルエットは私達の身近な所にも使われており、一番身近な所では道路標識、非常口の看板などがあります。その他にも、ニュースやバラエティでも名前を出せない犯人や芸能人をシルエットで表現したりします。
現在では「ファッションシルエット」という言葉がファッション誌などでも一般的につかわれるようになってきました。
ファッションシルエットの種類の一部を以下に掲載します。
「Aライン」
Aラインは上半身部分が小さく作られ、裾に向かうにつれて幅が広くなっていく、アルファベットの大文字「A」の様に見えるシルエットのことを指します。下半身太めが多い日本人の体系に合ったシルエットで、上半身をスマート見せ、下半身をカバーしてくれます。
Aラインと同じ意味を持つ言葉としては「ピラミッド・ライン」「テント・ライン」といったものがあります。
「Iライン」
Iラインは、縦のラインを強調したシルエットで、全体的に縦長の印象となり「背を高く」「細く」見せる効果をもっています。着やせの効果が高く、体型を選ばないのがポイントです。
「Tライン」
Tラインは、身頃と袖が直角についているアルファベットの大文字「T」に見えるシルエットです。主にTシャツやTドレスが「Tライン」に当たります。
「Hライン」
Hラインは、アルファベットの「H」を表現するシルエットです。肩幅を狭くし、バスト・ウエスト・ヒップを強調せず、Hの横線をベルトや切替線などで表現します。Aライン同様に、クリスチャン・ディオールが発表したライン。
上記ではアルファベットをモチーフにしたシルエットを紹介しましたが、今回紹介したもの以外にも様々なラインがあります。
今更聞けないファッション用語集~スリーブ編⑥
- 2013-08-02 (金)
- ブランド紹介
今更聞けないスリーブの名称、第6弾です。
■ムスクテールスリーブ
ムスクテールスリーブとは、身体にフィットした長袖で、袖山から手首まで縦に切り替えをいれ、シャーリングした袖をさします。
ムスクテールとはフランス語で「銃兵」を意味します。
■ラグランスリーブ
ラグランスリーブとは、襟ぐりからわきの下に切り替え線を入れ、肩と袖をひと続きに縫いつけた袖をさします。
クリミア戦争中に英国のラグラン将軍が考え出したといわれており、これに由来しているよう。
襟ぐりが深く、ゆとりをもったデザインになっているのが特徴で、負傷者も着脱しやすくなっています。袖付けの縫い目から雨などが入らないようになっているのも特徴。
現在では、コートやジャンパーなどに多くみられるスリーブです。
■ランタンスリーブ
「ランタン」とは「ちょうちん」をさし、ちょうちんのように膨らんだ袖のことです。一般的には短めのデザインのものが多く、横の切り替えなどによって丸みのある形をつくります。「ちょうちん袖」と呼ばれることもあります。
■レッグマトンスリーブ
「レッグマトン」とは、「羊の脚」のことで、羊の脚の形に似ていることに由来しています。
上部がゆったりと膨らみをもち、袖口にかけて徐々に細くなっているデザインをさします。ひじ付け部分にギャザーやタックなどを用いて、大きな膨らみを持たせ、ひじから袖先にかけて細くなりぴったりと身体にフィットさせたもののこと。
フランス語では「ジゴ」「マンシュ・ア・ジゴ」と呼ばれています。
■ロールアップスリーブ
「ロールアップ」とは、「巻き上げる」という意味で、ロールアップスリーブは巻き上げることができる袖のことをさします。
長袖や七分袖などを、ロールアップして着用する時に、落ちてこないように工夫されたもの。よくあるものでは、袖の内側にタブやベルトがついていて、外側の肩先につけられたボタンで留めるものなどがあります。
今更聞けないファッション用語集~スリーブ編⑤
- 2013-07-31 (水)
- ブランド紹介
今更聞けないスリーブの名称、第5弾です。
■プッシュアップスリーブ
ひじから上の袖を上へ押し上げたようにゆったりとさせてギャザーを寄せ、ひじから下を身体にフィットさせた長袖や、七分袖のことをいいます。袖口に紐を通して絞り込む場合もあります。
また、セーターなどの袖をたくしあげた状態のこともプッシュアップスリーブと呼ばれることもあります。
■ブッファンスリーブ
ふくらみのあるパフスリーブを、さらに大きくふくらませたスリーブをさします。
「ブッファン」とは、「ふっくらとした」という意味があり、バルーンスリーブとほぼ同じもののことです。
■ブレスレットスリーブ
ブレスレットスリーブとは、ブレスレットを付けるのに丁度いい長さの袖のことをいいます。
主に、ひじから手首までの間の長さで、七分丈と同様だと思っていいでしょう。
■フレンチスリーブ
別名「キモノスリーブ」。袖付けの切り替えがなく、身頃から裁ち出された袖のことです。
■ペザントスリーブ
「ペザント」とは、ヨーロッパの伝統的な農民のことで、ペザントスリーブとは彼らの服によく見られたスリーブのことです。
通常の袖付けよりも肩先が落ちている「ドロップショルダー」で、ふっくらとした「パフスリーブ」の長袖がついています。袖口をギャザーで絞れるようになっていることが多いようです。
■ペタルスリーブ
何重かに重なった袖や、バイアス布のカフスをつけて袖口が大きく開く袖のことをさします。「ペタル」とは「花弁」のことで、袖が花弁に見えることから名づけられました。
■ベルスリーブ
ベルのような形をしたスリーブのことで、「トランペットスリーブ」などもベルスリーブと呼ばれることがあります。
■ポインテッドスリーブ
袖口が手の甲までかかっており、その先端がとがっているもの。ウェディングドレスなどによく用いられています。
■マンダリンスリーブ
肩からひじまでは身体にフィットし、ひじから袖口にかけてはゆるやかに広がっている袖のこと。中国、清朝時代の高級官史の官服などでよくみられた袖で、現在はウェディングドレスなどに用いられています。
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