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9歳から独学でドレスを作り始めた天才率いるブランド「エリーサーブ」

「エリーサーブ(ELIE SAAB)」は、エリーサーブ自身の名前を冠したラクジュアリーブランドです。

エリーサーブは、1964年に西アジアの中東・レバノン共和国で生まれ、9歳頃には独学でドレスメーキングを始めました。

時は流れ1982年、18歳の頃にはレバノンの首都ベイルートに自身の名前を冠したブランド「エリーサーブ」を立上げ。18歳という若さでファッションの才能を開花させ、ブランドスター時には主に「イブニングドレス」「ウェディングドレス」を中心に制作を進め、多くの評価を得るようになり、80年代中後半には王室のドレスを任されるメゾンになっています。

ブランドを立上げてから十数年が経過した1997年、イタリア人以外では初となる「Italian Camera Nazipnal della Moda(国立イタリアファッション評議会」のメンバーに選ばれる快挙を達成、同年にはイタリアのローマでコレクションを発表しレバノン以外での知名度を上げています。

翌年98年にはミラノで既製服の発表、2000年にはパリへの進出も果たし同ブランドのショールームをオープンさせています。

この頃には世界的にエリーサーブのブランドが知られ、アカデミー賞主演女優賞受賞のハル・ベリーが同ブランドの着用して話題となり、他にもジュリア・ロバーツやビヨンセといった著名人、中東の王室や富豪が着用しています。

このように、同ブランドのコレクションは、公式の場に登場する女優や、富豪、王室と選ばれた人のみが着用するブランドになっています。

2003年にはフランス・パリのオートクチュール組合にメンバーとして選出、2005年には既製服のラインをスタートさせ、07年にはパリにエリーサーブの旗艦店を、08年にはイギリス・ロンドンにブティックをオープンさせ規模を拡大。毎年、春夏・秋冬のコレクションにも出展を行い、ファッション雑誌やサイトにニュースとして大きく取り上げられています。

ドレスのほかに香水の販売も行っており、「ルパルファムオードパルファムスプレー」はインターネットショップで購入が可能です。

オリンピックのスキー選手・空軍パイロット・政治家異色の経歴を持つファッションデザイナー「エミリオ・プッチ」

「エミリオ・プッチ」は、プリントの王子「Prince of Prints」の異名を持つ男性ファッションデザイナーです。

1914年フィレンツェに生まれ、1934~1935年の1年間スキーナショナルチームに所属。自分がデザインしたスキーウェアを着用していました。

その後アメリカに渡り、37年にポートランドリード・カレッジで社会学を就学。39年にイタリアに戻りフィレンツェの大学で政治学の博士号を取得しました。第二次世界大戦に突入しイタリア空軍でパイロットに従事、終戦後イタリア議会に入り政治家として10年在籍という経歴を持っています。

ここまでの経歴からは、スキーナショナルチームに所属した際に自分がデザインしたスキーウェアを着用していたというのを除き、ファッションに関連するものは見られませんでした。しかし、彼のキャリアが1947年に大きく動きます。

自分が高校時代着用していたスキーウェアを「ハーパース・バザー」に掲載すると大きな反響を呼び、掲載雑誌から女性用の冬服デザインを依頼されます。それが実際にニューヨークで販売され、スポーツウェアデザイナーとして評判になっていきます。

この時人気になったのは、鮮明なプリント柄や大胆な図柄や色を使った「プッチ柄」。

マリリン・モンローやジャクリーヌ・ケネディなど、アメリカを中心としたセレブ達に受け入れられ、衣服はもちろん、カーペットなどを制作していきます。

さらに1964年にはブラニフ航空の客室乗務員制服のデザインを、1971年にはアポロ15号使節団ロゴなどのデザインを手がけ、80年代にはアメリカ高級車「リンカーン・タウンカー」「コンチネンタル」の内外装に携わり、ファッションの枠を超え活躍しました。

92年にエミリオは死去、その後を娘のラウドミア・プッチが引継ぎ事業を継続。

97年に経営権の譲渡を行い、それ以降、ジュリオ・エスパーダ、クリスチャン・ラクロワ、マシュー・ウィリアムソンの順でデザイナーを務め、2008年にウィリアムソンが3年契約の終了と同時にプッチのデザインを終了。

現在は「エマニュエル ウンガロ」でデザイナーをしたピーター・デュンダスが、アーティスティック・ディレクターに就任しコレクションを発表。ブランドの始まりとなったスキーウェアコレクションも、ロシニョールと提携したことにより復活しています。

美しい色使いとディティールが特徴的な高級ファッションブランド「エスカーダ

「エスカーダ」は、ドイツのミュンヘンに拠点を置く高級ファッションブランドです。

同ブランドは、ヴォルフガング・レイ(Wolfgang Ley)とパリコレモデルだったスウェーデン出身のマルガレッタ(Margaretha)が、競馬場で同じ馬に賭け、共に勝利した事がきっかけとなり結婚、この際勝利した馬の名前をブランド名にし、1972年にファッションブランド「エスカーダ(Escada)」が誕生しました。

ブランドでは、ヴォルフガング・レイがビジネスを担当し、マルガレッタがデザインを担当と分業。競馬が縁で結婚しただけあり、「競馬鑑賞に相応しい」をテーマにプレタポルテのコレクションを発表し、そこからたった数年でヨーロッパで知らないものは居ないブランドにのし上がっていくのです。

エスカーダは、モダンエレガンス・クールグラマラス・女性らしさをコンセプトにした「エスカーダ」と、都会的魅力・クールシック・フレッシュ・フェミニンをコンセプトにした「エスカーダ スポート」の2つのブランドで構成、生産・販売。

大胆な色や素材の組み合せ、豊富なカラーバリエーションで更なる人気を博しているのは言うまでもありません。

同ブランドは、美しい色使いに始まりフィット感やディティールなど洗練され、特にクチュール仕立ドレスは世界的に高い評価を得ました。デミムーアやケイティ・ホームズなどハリウッドのセレブたちが愛用しており、店舗は世界80ヶ国以上に構えるほどの人気を誇ります。

ブランド設立後の1982年には、ニューヨーク5番街にアメリカ最初のお店をオープン、90年には最初の香水となる「マルガレッタ・レイ」を発表。

92年にマルガレッタが亡くなってしまい、彼女の右腕ブライアン・レニーをデザイナーに迎え「エスカーダ スポート」を発表。2003年には、六本木ヒルズに日本初の旗艦店をオープンします。

2009年には、マネキン50体を利用し過去30年間の作品を展示したのは有名な話です。同年ミタルトラストファミリーにビジネス売却・譲渡を行い、譲渡後の2011年にエスカーダ スポートの秋冬コレクションを発表しました。

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