- 2014-01-27 (月) 13:00
- ブランド紹介
「エミリオ・プッチ」は、プリントの王子「Prince of Prints」の異名を持つ男性ファッションデザイナーです。
1914年フィレンツェに生まれ、1934~1935年の1年間スキーナショナルチームに所属。自分がデザインしたスキーウェアを着用していました。
その後アメリカに渡り、37年にポートランドリード・カレッジで社会学を就学。39年にイタリアに戻りフィレンツェの大学で政治学の博士号を取得しました。第二次世界大戦に突入しイタリア空軍でパイロットに従事、終戦後イタリア議会に入り政治家として10年在籍という経歴を持っています。
ここまでの経歴からは、スキーナショナルチームに所属した際に自分がデザインしたスキーウェアを着用していたというのを除き、ファッションに関連するものは見られませんでした。しかし、彼のキャリアが1947年に大きく動きます。
自分が高校時代着用していたスキーウェアを「ハーパース・バザー」に掲載すると大きな反響を呼び、掲載雑誌から女性用の冬服デザインを依頼されます。それが実際にニューヨークで販売され、スポーツウェアデザイナーとして評判になっていきます。
この時人気になったのは、鮮明なプリント柄や大胆な図柄や色を使った「プッチ柄」。
マリリン・モンローやジャクリーヌ・ケネディなど、アメリカを中心としたセレブ達に受け入れられ、衣服はもちろん、カーペットなどを制作していきます。
さらに1964年にはブラニフ航空の客室乗務員制服のデザインを、1971年にはアポロ15号使節団ロゴなどのデザインを手がけ、80年代にはアメリカ高級車「リンカーン・タウンカー」「コンチネンタル」の内外装に携わり、ファッションの枠を超え活躍しました。
92年にエミリオは死去、その後を娘のラウドミア・プッチが引継ぎ事業を継続。
97年に経営権の譲渡を行い、それ以降、ジュリオ・エスパーダ、クリスチャン・ラクロワ、マシュー・ウィリアムソンの順でデザイナーを務め、2008年にウィリアムソンが3年契約の終了と同時にプッチのデザインを終了。
現在は「エマニュエル ウンガロ」でデザイナーをしたピーター・デュンダスが、アーティスティック・ディレクターに就任しコレクションを発表。ブランドの始まりとなったスキーウェアコレクションも、ロシニョールと提携したことにより復活しています。
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