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今更聞けないファッション用語集~スリーブ編④

今更聞けないスリーブの名称、第4弾です。

■ドルマンスリーブ

「ドルマン」とは、もともとトルコ人が着用している外套のことで、袖ぐりがゆったりと深く、袖口で細くなっている袖のことです。

袖付けの縫い目のあるものと、無いもの、マチを入れたものなどがあります。

■ドロップドショルダースリーブ

袖付け線を本来の位置ではなく、肩よりも腕側に下げて付けたものをドロップドショルダースリーブといいます。

■ドロップドパフスリーブ

ドロップドショルダースリーブと同様に、肩よりも腕側に下げてパフスリーブを付けたものです。

■ノースリーブ

袖がないものの総称。「スリーブレス」ともいいますが、日本では一般的にノースリーブと呼ばれています。

■パゴダスリーブ

「パゴタ」とは、東洋諸国の仏塔のこと。その形に似ていることからこう呼ばれています。

形状は、袖の上部が細く、袖口に向かって裾広がりになっているもの。仏塔のように、2段、3段と重ねたものがあります。

■バタフライスリーブ

袖ぐりがゆったりと深く、袖口が急に細くなっているスリーブです。ドルマンスリーブとよく間違われますが、より幅の広いものがバタフライスリーブだと思っていいでしょう。蝶の羽の形に似ていることから名づけられました。

■バッグスリーブ

長袖で、ひじの下あたりが深くなっており、ゆったりとした形。手首にギャザーが寄せられ、細くすぼめられた形が特徴です。

■バットウィングスリーブ

「コウモリの翼」のようなスリーブのことですが、バタフライスリーブと同様のものをさします。

■パフスリーブ

「パフ」とは「ふくらんだ」という意味があります。

ギャザーやタックで袖山や袖口をふくらませた袖のことで、袖の長さは短いものがほとんどですが、長いものもあります。「バブルスリーブ」「バルーンスリーブ」「メロンスリーブ」などと呼ばれることもあります。

■ビショップスリーブ

腕の上部は身体にフィットしたもので、ひじから下を極端に広げた長袖のことです。

袖口にギャザーを寄せてバンドで留める形のものと、そのまま切り放しにしたタイプがあります。「ペザントスリーブ」と呼ばれることもあります。

今更聞けないファッション用語集~スリーブ編③

今更聞けないスリーブの名称、第3弾です。

■タックドスリーブ

袖山につまんで縫ったようなヒダ(タック)が入っている袖のことをさします。

■ダブルスリーブ

二重に重ねた袖のことをさします。細くてぴったりとした下側の袖と、フレアーが少し入った短めの上側の袖で構成されることが多いようです。また、筒状の袖を2枚重ねて袖口から下側の袖がのぞくようにしたものもあります。

■チキンレッグスリーブ

その名の通り鶏の脚のような形をしている袖のことです。上部がふくらんでいて、袖の先が細くなっています。

■チューリップスリーブ

袖山の部分の前と後ろの袖をチューリップの花びらのように重ね合わせた袖をさします。チューリップの花の形に似ていることからこの名前がつけられました。

■ツーピーススリーブ

スーツやコートによく見られる、外袖と内袖の2枚の布で構成された袖のことです。

■ティアードスリーブ

「ティアード」とは、「段々になった」という意味があります。ティアードスリーブとは、横に何段か切り替えて布を重ね合わせた袖のことで、フリルのようにボリュームがあるのが特徴です。

■テレスコープスリーブ

ダブルスリーブの一種。

望遠鏡のような筒状の袖が二重になったもので、下側の袖がカフスのようにのぞいているものをさします。

■テーラードスリーブ

テーラードスリーブとは、テーラードスーツにみられる堅い感じの袖のことで、完全な二枚袖であるツーピーススリーブが用いられています。

通常は、カフス部分はつかず、切り放しのままになっていることが多いです。

■トランペットスリーブ

トランペットスリーブとは、トランペットのように袖口が大きく開いたもののことをさします。

「コルネットスリーブ」と呼ばれることもあり、これは「コルネット」というトランペットの小型楽器に由来しています。

また、こういった袖口が開いたものを総称して「ベルスリーブ」と呼びます。

今更聞けないファッション用語集~スリーブ編②

今更聞けないスリーブの名称、第2弾です。

■ケープレットスリーブ

ケープレットの「レット」には、「小さい」という意味があります。まるでケープを羽織っているようなフォルムになる「ケープスリーブ」よりも短いもので、サマードレスなどによく見られる袖です。

■シーススリーブ

「シース」とは、「鞘(さや)」の意味です。鞘のように、ほっそりとしていて腕にぴったりとした長い袖のことをさします。

■シャツスリーブ

男性用のワイシャツなどによく見られる、袖山が低くて、袖付けの縫い代を身頃側に倒したカフス付きの袖のことです。

■スパイラルスリーブ

「スパイラル」とは、「らせん」を意味します。布地をらせん状に縫い合わせた袖のことで、婦人用の毛皮のコートなどに多く見られるスリーブです。

■スプリットラグランスリーブ

ラグランスリーブの変形で、「スプリット」は「割る、分離させる」といった意味をもちます。スプリットラグランスリーブは、肩の縫い目から前部が普通袖になっており、後ろがラグランスリーブに分かれた袖のことをいいます。

その形状から、「ワンサイドラグランスリーブ」とも呼ばれています。

■スラッシュドスリーブ

「スラッシュ」とは、「切り込み」という意味があります。スラッシュドスリーブとは、袖口に切り込みが入れられた袖のことです。

■スリークォータースリーブ

七分袖と同様の袖です。肩先から手首までの4分の3の袖丈のもの。

■スリーブレス

袖がないものの総称を、スリーブレスと呼びます。日本では、「ノースリーブ」の方が一般的ですが、同じものです。

■セットインスリーブ

いわゆる、「普通袖」のこと。正常なアールホームの位置に袖をつけることで、最も基本的な付け方です。

■セミラグランスリーブ

肩の途中から斜めにラグランスリーブのように切り替えた袖、襟ぐり線から袖口にかけて切り替え線が入ったラグランスリーブのような袖のことをセミラグランスリーブと呼びます。

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