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ファッション業界から常に注目されている、ストリートファッションの歴史

今や、若者のスタイルとして定番なのが、「ストリートファッション」ではないでしょうか。

ストリートファッションとは、一般的に街を行くファッションの総称であり、特に新しいファッションを生み出すような若者向けのファッションのことをさします。

ファッションデザイナーやアパレル企業が生みだすファッションではなく、ストリートにたむろしている若者たちから自然に生まれたスタイルがほとんど。モッズやヒッピー、日本の渋カジなどが代表的です。

若者ファッションが生まれるまでは、若者が好むスタイルというものは存在しておらず、若い女性であれば母親と同じような服装をしていました。いってみれば、大人のスタイルをそのまま身に付けているということで、それに疑問を抱く若者が増えていったのです。

そういった過程から、若者たちが自分たちのスタイルを求めるようになっていきました。個性を求め、ジーンズやミニスカートなどを身にまとい、親の世代とは明らかに違う若者ファッションが確立されていったのです。

60年代からミニスカートなどが爆発的にヒットし、徐々にファッションに若々しさが宿っていきます。

そして70年代に入り、大きめの洋服をラフに着こなすスケーターズファッションが流行しました。

90年代にバブルが崩壊してからは、ストリートファッションが台頭します。ロンドンではストリート、パリではグランジと呼ばれる、わざと着古したり着崩したりするスタイルが流行り出しました。

日本でも、コギャル、アムラー、腰パン、厚底、エスニックなど、多用なトレンドが同時進行しており、今までのファッションの常識は徐々に薄れていきます。

90年代以降になってからは、デザイナーたちが新たな流行を発信するというよりも、ストリートで流行が生まれることが多くなります。

今では、ストリートから生まれるファッションの影響が強く、こういったファッションをデザインに取り入れるデザイナーたちが増えています。そのため、ファッション業界では常にストリートの動向をチェックしておく必要があるのです。

今更聞けないファッション用語集~スリーブ編⑥

今更聞けないスリーブの名称、第6弾です。

■ムスクテールスリーブ

ムスクテールスリーブとは、身体にフィットした長袖で、袖山から手首まで縦に切り替えをいれ、シャーリングした袖をさします。

ムスクテールとはフランス語で「銃兵」を意味します。

■ラグランスリーブ

ラグランスリーブとは、襟ぐりからわきの下に切り替え線を入れ、肩と袖をひと続きに縫いつけた袖をさします。

クリミア戦争中に英国のラグラン将軍が考え出したといわれており、これに由来しているよう。

襟ぐりが深く、ゆとりをもったデザインになっているのが特徴で、負傷者も着脱しやすくなっています。袖付けの縫い目から雨などが入らないようになっているのも特徴。

現在では、コートやジャンパーなどに多くみられるスリーブです。

■ランタンスリーブ

「ランタン」とは「ちょうちん」をさし、ちょうちんのように膨らんだ袖のことです。一般的には短めのデザインのものが多く、横の切り替えなどによって丸みのある形をつくります。「ちょうちん袖」と呼ばれることもあります。

■レッグマトンスリーブ

「レッグマトン」とは、「羊の脚」のことで、羊の脚の形に似ていることに由来しています。

上部がゆったりと膨らみをもち、袖口にかけて徐々に細くなっているデザインをさします。ひじ付け部分にギャザーやタックなどを用いて、大きな膨らみを持たせ、ひじから袖先にかけて細くなりぴったりと身体にフィットさせたもののこと。

フランス語では「ジゴ」「マンシュ・ア・ジゴ」と呼ばれています。

■ロールアップスリーブ

「ロールアップ」とは、「巻き上げる」という意味で、ロールアップスリーブは巻き上げることができる袖のことをさします。

長袖や七分袖などを、ロールアップして着用する時に、落ちてこないように工夫されたもの。よくあるものでは、袖の内側にタブやベルトがついていて、外側の肩先につけられたボタンで留めるものなどがあります。

今更聞けないファッション用語集~スリーブ編⑤

今更聞けないスリーブの名称、第5弾です。

■プッシュアップスリーブ

ひじから上の袖を上へ押し上げたようにゆったりとさせてギャザーを寄せ、ひじから下を身体にフィットさせた長袖や、七分袖のことをいいます。袖口に紐を通して絞り込む場合もあります。

また、セーターなどの袖をたくしあげた状態のこともプッシュアップスリーブと呼ばれることもあります。

■ブッファンスリーブ

ふくらみのあるパフスリーブを、さらに大きくふくらませたスリーブをさします。

「ブッファン」とは、「ふっくらとした」という意味があり、バルーンスリーブとほぼ同じもののことです。

■ブレスレットスリーブ

ブレスレットスリーブとは、ブレスレットを付けるのに丁度いい長さの袖のことをいいます。

主に、ひじから手首までの間の長さで、七分丈と同様だと思っていいでしょう。

■フレンチスリーブ

別名「キモノスリーブ」。袖付けの切り替えがなく、身頃から裁ち出された袖のことです。

■ペザントスリーブ

「ペザント」とは、ヨーロッパの伝統的な農民のことで、ペザントスリーブとは彼らの服によく見られたスリーブのことです。

通常の袖付けよりも肩先が落ちている「ドロップショルダー」で、ふっくらとした「パフスリーブ」の長袖がついています。袖口をギャザーで絞れるようになっていることが多いようです。

■ペタルスリーブ

何重かに重なった袖や、バイアス布のカフスをつけて袖口が大きく開く袖のことをさします。「ペタル」とは「花弁」のことで、袖が花弁に見えることから名づけられました。

■ベルスリーブ

ベルのような形をしたスリーブのことで、「トランペットスリーブ」などもベルスリーブと呼ばれることがあります。

■ポインテッドスリーブ

袖口が手の甲までかかっており、その先端がとがっているもの。ウェディングドレスなどによく用いられています。

■マンダリンスリーブ

肩からひじまでは身体にフィットし、ひじから袖口にかけてはゆるやかに広がっている袖のこと。中国、清朝時代の高級官史の官服などでよくみられた袖で、現在はウェディングドレスなどに用いられています。

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