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転職コンサルタント~虎の巻~ のアーカイブ
アパレル内勤職に就職することは可能?
- 2011-09-15 (木)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレル業界に憧れる学生さんで、「アパレル業界に就職を希望していますが、販売職ではなく、内勤(一般事務ではなく企画やプレス、MDなどの職種)で働きたいです。」とおっしゃる方をよく見かけます。
また、「他の企業に比べて、アパレル業界の内勤職に関する求人をほとんど見かけません。」とぼやく学生さんも多く見られます。
結論を言ってしまえば、アパレル業界における就職活動において、内勤職を希望していても、まず内定はもらえないでしょう。
それらの職種は求人そのものが少なく、もし企業が募集をかけていたとしても、新卒での採用を考えているケースは皆無と言えるからです。
もしも、内勤職の一つである一般職(人事、経理、総務など事務系)としてアパレル業界で働きたいというのであれば、新卒でも募集している企業の数はずいぶん増えると思いますが、他業種に比べれば一般職でも内勤になれる道はかなり厳しいです。
一方、販売職は常に流動的でありどちらかというと不足状態であるため、「経験や知識の少ない新卒にはまず販売職を経験させる。」という方針がたいていの企業における常套手段と言えます。
それでも内勤職に就くには、何か方法はないのでしょうか?
・・最も近道な方法として例えば、
〇コネを作る・・強力なコネクションであれば、新卒時から希望の内勤につける・・かもしれません。
〇学生時代からアルバイトとして経験を積む
〇新卒で、まずは職種に限らずアパレル業界に入り、内勤職につけるよう経験・コネなどを築く
などが考えられます。
どのような職種に就くにせよ、アパレル業界は一般的に「仕事が厳しく体力勝負なわりにお給料が低く、休暇制度など福利厚生も潤沢とは言えない」と思っていたほうが良いでしょう。
その反面、他業種には無い独特のクリエイティブ性をもつ業界と言えます。
「本当にこの業界に行きたいのか?そこで何をしていきたいのか?」という軸をしっかり持って、就職活動に臨んでほしいと思います。
アパレル業界用語集―「知らないではすまされない“SPA”とは!?」
- 2011-09-12 (月)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレル業界において、常識化してしまった「SPA」。皆さんはSPAについて説明できますか?アパレル業界で働いている方はもちろん、これからアパレル業界で活躍したいと思っている方にも知っておいてほしい“アパレル業界・常識用語”の一つです。
SPAとは、ファッション商品の企画から生産、販売までの機能を垂直統合したビジネスモデルであり、日本語では「製造小売業」と訳されます。1986年に米衣料品大手「ギャップ(GAP)」の会長が、自社業態を指して“Speciality store retailer of Private label Apparel”と表現したことから、その頭文字をとって呼ばれるようになりました。
国内のSPA企業として代表的なのは、ユニクロやワールドが挙げられます。これらの企業の成功により、それまで日本のアパレル業界では全く浸透していなかったSPAを常識化してしまったと言っても過言ではありません。
現在のSPAは、(1)業界横断型、(2)Fast Fashion(ファストファッション)型の主に二通りに進化しています。
業界横断型の代表例としては家具製造小売業のニトリが挙げられます。製造、物流、販売機能をすべて自社化することで、手頃な価格・適正品質の商品を提供することが可能となり、消費者に受け入れられています。
一方、Fast Fashion型はスペイン発信のZARA(INDITEX Group)やスウェーデンのH&M(ヘネス&モーリッツ)に代表されます。手頃な値段でファッション性の高い商品を、短納期で店頭に投入することが可能である点が特徴です。
<SPA導入によるメリット・デメリット>
〇メリット
・中間流通業者を省くことで、高い利益率の確保が可能
・自社の顧客ニーズを的確につかみ、MDの5適(最適な商品・最適な時期・最適な数量・最適な価格・最適な場所)にかなう商品提供が可能
〇デメリット
・自社で製造販売するため、在庫リスクを背負う
・サプライチェーンにおけるノウハウを自社で持つ必要性がある
アパレル業界の商品知識(2)―「メンズ」「ベビー・子供服」について―
- 2011-09-09 (金)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
アパレルは、「レディス」「メンズ」「ベビー・子供服」の3つのカテゴリに大きく分類することができます。
今回は、「メンズ」と「ベビー・子供服」について詳しく見ていきましょう。
「メンズ」・・メンズはレディスに比べると、全体売上高に占める割合があまり高くありません。
オンワードやワールド、三陽商会など総合アパレルメーカーが強く、そのような大手アパレルの場合はカジュアルやスーツ、シャツ、靴、ネクタイなど幅広いアイテムを扱っているところが目立ちます。
メンズは、市場売上の低迷が激しい時期もありましたが、近年では、おしゃれを楽しむ中高年層が増えてきたことやクールビズ効果により復活の兆しが見えます。
レディスほどの盛況ぶりはないにしても、ヤング向けメンズブランドやショップは増える傾向にあり、その特徴としては流行の移り変わりが早い・百貨店や専門店街、ファッションビルへの出店が目立つなどが挙げられます。
求人情報は男女ともに募集があり、販売職に関してもレディスと比較すると、やはり男性比率が高くなります。
「ベビー・子供服」・・ベビー・子供服業界は、乳幼児、幼稚園児、小中学生とさらに対象を細かくジャンル分けすることができます。
老舗専門メーカーが主力地位を占めていることが特徴であり、「ナルミヤ」や「赤ちゃん本舗」などが有名です。
近年は少子化の影響や総合アパレルの参戦により競争は激化しています。
ファッションに興味を示す小学生や、子供におしゃれをさせたい親御さんが増えていることなどを受け、業界に明るい兆しも見えてきました。
少子化とはいえ、ファッションの低年齢化が進んでいることは近年の特徴であり、この業界にとっては良い傾向と言えます。
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