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転職コンサルタント~虎の巻~ のアーカイブ
アパレル系の就職に役立つ資格
- 2012-02-15 (水)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
<TA(衣料管理士)とは>
アパレル業界で広く活躍するために活用できる資格が、「TA(衣料管理士)」です。
TAとは、アパレルやインテリア用品や雑貨などの製品を企画、製造、販売する企業の中で、企画~消費者の対応まで、広い部門で活躍するスペシャリストです。
大学や認定校で「材料」「加工・整理」「企画・造形」「流通・消費」「環境」の5つの分野について勉強し、単位を履修することにより、TA認定一般試験を受けることができ、試験に合格するとTAの資格を取得することができます。
TAには1級と2級があり、勉強する内容にはそれほど変わりはないものの、1級は4年制大学で43単位以上の履修を、2級は短期大学で28単位以上の科目の履修が必要になります。
<試験内容>
TAの資格試験では、1級も2級も、一般試験と専門試験を行います。
試験内容は以下の通りです。
■2級
・一般試験…消費科学Ⅱ、論文
・専門試験…衣料学Ⅱ、衣料学実験Ⅱ、衣料試験法Ⅱ、被服構成学Ⅱ、被服デザインⅡ、被服衛生学Ⅱ、被服整理学Ⅱ、染色加工学Ⅱ
■1級
・一般試験…消費科学Ⅱ、論文
・専門試験…衣料学Ⅰ、衣料学実験Ⅰ、衣料試験法Ⅰ、被服構成学Ⅰ、被服デザインⅠ、被服衛生学Ⅰ、被服整理学Ⅰ、染色加工学実験Ⅰ、染色加工学Ⅰ
<特徴>
受験は、一括受験でも取りだめ方式で1科目ずつ受けることも可能です。合格科目は5年有効なので、1科目合格した場合は、試験を受けた翌年から5年以内に他の科目を合格すれば資格取得となり、専門試験の中では、大学・短大において関係科目の単位を履修した方は免除申請をすることもできます。
合格率は、大学学内試験で80~90%となかなか高め。しっかりと授業を受けていれば、それほど難しくはない試験ではないでしょうか。
TA資格を取得した方は、アパレル・衣料・ファッション・スポーツウェア・肌着・製造業に就職する方が大半のようです。他にも、デパートやインテリア用品、通信販売というフィールドで活躍する方もいらっしゃり、TAの資格を取得することで活躍の幅が広がります。
靴専門家資格<シューフィッター>
- 2012-02-12 (日)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
<シューフィッターとは>
アパレル関係の資格は多々ありますが、中でも靴を専門とする稀少な資格が、「シューフィッター」という資格です。欧米では認知度が高い職業で、日本でも近年需要が高まっています。
シューフィッターとは、靴の専門家として、まずはお客さまの足のサイズを正確に測り、その方にぴったりのサイズの靴を選びます。そしてその方の足の状態や履き方、靴を履いた際の悩みなどに合わせて最も適した靴を選ぶ人のことをいいます。
シューフィッターの受験資格には特に制限はありませんが、講習を修了してから3年以上の経験を経て、認定となります。
<試験内容>
まずは、スクーリングでシューフィッター資格を取得するために必要な講座を受講します。
講座内容は以下の通りです。
・足の病気と障害
・靴人間工学(足の構造、足の運動機能、靴のための人間工学、人間工学的商品分析)
・サイズの知識
・足型測定(測定点とマーキング、測定マニュアルの説明と実習)
・フィッティングマニュアルの説明とチェックシートによる実習
・パッキングワークマニュアルの説明と実習
・足型提出要領の説明
・革靴の知識(製法の種類と特徴、パーツの種類と機能)
・ゴム履物の知識
・ペーパーテスト(合格ラインは60%以上正解)
ペーパーテストに合格したら、3ヵ月間の通信講座を受けます。
通信講座も修了したら、足型測定実技と筆記試験による審査が行われます。
この審査にも合格したら、実務に移ることができます。
そして3年以上の実務経験を修了した時点で、シューフィッターとしての認定が下ります。
<特徴>
シューフィッターのグレードは、初級の「プライマリー」上級の「バチェラー」最上級の「マスター」の3段階に分けられます。
最上級のマスターシューフィッターは、バチェラーの資格を有し、さらに足の知識や正しい靴の知識などが正しく判断できるよう経験を積み、試験に合格した方に与えられるものです。2011年10月31日の時点で、全国で14名の方が認定されています。
外反母趾や靴ズレなどのトラブルを抱える方も多いため、シューフィッターを求めている方は少なくはありません。シューフィッターの資格を取得した方には、百貨店やデパートなどを含むシューズショップでの就職で優遇されることは間違いないでしょう。
和服に関する国家資格<和裁技能士>
- 2012-02-08 (水)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
<和裁技能士とは>
和服を反物からつくりあげることを「和裁」といいますが、和裁は高い技術を必要とする大変専門性の高い職業です。誰しもできるものではなく、日本の伝統衣装である和服を扱うことから、需要も絶えることがなく、重宝される人材になることができるはずです。
和裁、和服関係の資格はいくつかありますが、「和裁技能士」とは、厚生労働省が実施している技能検定のうちの1つであり、和裁・和服に関する唯一の国家資格です。この資格を取得した人のみが「和裁技能士」と名乗ることができます。
検定は1~3級がありますが、プロとして働くためには2級以上の取得が必要です。
受験資格は、2~3年の実務経験か、指定学校における学科を修了した方です。特に1級の場合は7年以上という長い実務経験が必要で、1級の合格率はおよそ60%程度ですが、その受験資格を得ることが最も大変だといえるかもしれません。
<試験内容>
試験は学科と実技で行われます。
各級の試験内容は以下の通りです。
■3級
学科…きものの知識、きものの歴史、色彩学、材料学、着付けなどの基礎知識
実技…表地は自由で、身頃・立えり付けをし、右そでを事前に縫いあげたものを持参し、試験場でえり付け、まとめなどを行い、女子用袖無双あわせ長じゅばん又は胴抜き長じゅばんを仕立てます。
■2級
学科…きものの知識、きものの歴史、色彩学、材料学、着付けなどの応用知識
実技…左袖作り、表裏衿付け、まとめ、両袖付け、たたみあげなどを行います。
■1級
学科…きものの知識、きものの歴史、色彩学、材料学、着付けなど和装全般に関する知識
実技…女あわせ長着の縫製は、表地は縮緬または綸子の付け下げであって、両袖、背縫い、わき縫い、下前のおくみ付け等を事前に縫い上げたもの、また、裏地は絹または交織であって、背縫い、脇縫い、おくみ付け等を事前に縫い上げたものを持参し、試験場で衿付け、まとめ等を行い、袷長着を仕立てます。
部分縫いは、表地に色地の新モス、裏地に白地の新モスを用いて都衿の上前を縫製します。
<特徴>
国家資格ですので、社会的な評価も高く、美容院などで雇われるよりも独立し、和裁教室や仕立て屋として開業する方も多いようです。
日本の文化に関わる国家資格ですから、和裁技能士のニーズは常に安定しています。どんな職業についたとしても、安定した収入を得ることができるでしょう。特に1級取得者においては大変高度な技術が求められるため、確かな技術の証明にもなります。
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