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転職に強い国家資格<婦人子供服製造技能士>

<婦人子供服製造技能士とは>
厚生労働省の行う技能検定制度の一つである、婦人子供服製造技能士。国家資格であり、婦人、子供服の製造に必要な技能・知識を証明するための資格です。
受験は、「婦人子供注文服製作」「婦人子供既製服パターンメーキング」「婦人子供既製服縫製」の中から1つを選択して受験します。
婦人子供服を製造するのに、必要な技能が審査されます。
原則として検定職種についての実務経験が必要ですが、その期間は関係学歴などによって異なります。特級の受験には、1級技能資格取得後、5年以上の経験が必要となります。

<試験内容>
○婦人子供注文服製作作業
注文をした方の体形観察から採寸、製図、型紙製作、裁断、仮縫い、着付け、補正、縫製、仕上げまでの技術が対象となります。
■1級
実技…持参した無地のウール地の材料により、試験当日3パターンのうち抽選により指示されたスタイル画で、スーツを1着製作。スカートは仮縫いしたものを持参。
学科…真偽法及び四股択一法
■2級
実技…持参した裁断済みの材料(印付けを含む)により、ブラウスを1着製作。ベルトは縫製したものを持参。
学科…真偽法及び四股択一法

○婦人子供既製服パターンメーキング
一定のデザインの各種サイズの各パーツのパターンを製作し、縫製の作業指示書を作成する技能が対象となります。
■1級
当日ジャケットのデザイン画が配布されるので、それを基にトワール組立て、パターンの作成及び縫製仕様書の作成。
■2級
ジャケットのデザインパターンの作成。
ジャケットの工業用パターン(半身頃)の作成。

○婦人子供既製服縫製
■1級
実技…持参した裁断済みの材料により、婦人用ジャケット2着を製作。
学科…当日シャツブラウスのデザイン画が配布されるので、それを基に縫製作業工程図、工程数及び作業時間について行う。

<特徴>
国家資格ですので、この資格を持っている方には企業の方から「自分の会社に就職してほしい」という要望が絶えないようです。転職には非常に強い資格です。

アパレル系の就職に役立つ資格

<TA(衣料管理士)とは>
アパレル業界で広く活躍するために活用できる資格が、「TA(衣料管理士)」です。
TAとは、アパレルやインテリア用品や雑貨などの製品を企画、製造、販売する企業の中で、企画~消費者の対応まで、広い部門で活躍するスペシャリストです。
大学や認定校で「材料」「加工・整理」「企画・造形」「流通・消費」「環境」の5つの分野について勉強し、単位を履修することにより、TA認定一般試験を受けることができ、試験に合格するとTAの資格を取得することができます。
TAには1級と2級があり、勉強する内容にはそれほど変わりはないものの、1級は4年制大学で43単位以上の履修を、2級は短期大学で28単位以上の科目の履修が必要になります。

<試験内容>
TAの資格試験では、1級も2級も、一般試験と専門試験を行います。
試験内容は以下の通りです。
■2級
・一般試験…消費科学Ⅱ、論文
・専門試験…衣料学Ⅱ、衣料学実験Ⅱ、衣料試験法Ⅱ、被服構成学Ⅱ、被服デザインⅡ、被服衛生学Ⅱ、被服整理学Ⅱ、染色加工学Ⅱ

■1級
・一般試験…消費科学Ⅱ、論文
・専門試験…衣料学Ⅰ、衣料学実験Ⅰ、衣料試験法Ⅰ、被服構成学Ⅰ、被服デザインⅠ、被服衛生学Ⅰ、被服整理学Ⅰ、染色加工学実験Ⅰ、染色加工学Ⅰ

<特徴>
受験は、一括受験でも取りだめ方式で1科目ずつ受けることも可能です。合格科目は5年有効なので、1科目合格した場合は、試験を受けた翌年から5年以内に他の科目を合格すれば資格取得となり、専門試験の中では、大学・短大において関係科目の単位を履修した方は免除申請をすることもできます。
合格率は、大学学内試験で80~90%となかなか高め。しっかりと授業を受けていれば、それほど難しくはない試験ではないでしょうか。
TA資格を取得した方は、アパレル・衣料・ファッション・スポーツウェア・肌着・製造業に就職する方が大半のようです。他にも、デパートやインテリア用品、通信販売というフィールドで活躍する方もいらっしゃり、TAの資格を取得することで活躍の幅が広がります。

靴専門家資格<シューフィッター>

<シューフィッターとは>
アパレル関係の資格は多々ありますが、中でも靴を専門とする稀少な資格が、「シューフィッター」という資格です。欧米では認知度が高い職業で、日本でも近年需要が高まっています。
シューフィッターとは、靴の専門家として、まずはお客さまの足のサイズを正確に測り、その方にぴったりのサイズの靴を選びます。そしてその方の足の状態や履き方、靴を履いた際の悩みなどに合わせて最も適した靴を選ぶ人のことをいいます。
シューフィッターの受験資格には特に制限はありませんが、講習を修了してから3年以上の経験を経て、認定となります。

<試験内容>
まずは、スクーリングでシューフィッター資格を取得するために必要な講座を受講します。
講座内容は以下の通りです。
・足の病気と障害
・靴人間工学(足の構造、足の運動機能、靴のための人間工学、人間工学的商品分析)
・サイズの知識
・足型測定(測定点とマーキング、測定マニュアルの説明と実習)
・フィッティングマニュアルの説明とチェックシートによる実習
・パッキングワークマニュアルの説明と実習
・足型提出要領の説明
・革靴の知識(製法の種類と特徴、パーツの種類と機能)
・ゴム履物の知識

・ペーパーテスト(合格ラインは60%以上正解)

ペーパーテストに合格したら、3ヵ月間の通信講座を受けます。

通信講座も修了したら、足型測定実技と筆記試験による審査が行われます。
この審査にも合格したら、実務に移ることができます。
そして3年以上の実務経験を修了した時点で、シューフィッターとしての認定が下ります。

<特徴>
シューフィッターのグレードは、初級の「プライマリー」上級の「バチェラー」最上級の「マスター」の3段階に分けられます。
最上級のマスターシューフィッターは、バチェラーの資格を有し、さらに足の知識や正しい靴の知識などが正しく判断できるよう経験を積み、試験に合格した方に与えられるものです。2011年10月31日の時点で、全国で14名の方が認定されています。
外反母趾や靴ズレなどのトラブルを抱える方も多いため、シューフィッターを求めている方は少なくはありません。シューフィッターの資格を取得した方には、百貨店やデパートなどを含むシューズショップでの就職で優遇されることは間違いないでしょう。

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