ファッション

毎日新聞が創刊110年を記念して1983年に立ち上げた、ファッション業界で優れた業績をおさめた人を称えるイベント、毎日ファッション大賞。
第一回の大賞受賞者は、コムデ・ギャルソンの川久保玲、第二回の大賞受賞者に三宅一生が輝いています。
毎年、名だたるデザイナーがこの賞を受賞しており、ファッション業界の注目がいっせいに集まる日でもあるのです。
2014年11月4日に発表された2014年のファッション大賞は、イッセイ・ミヤケのデザイナーである宮前義之。
彼は、2006年にイッセイ・ミヤケの企画チームに加わり、2012年からデザイナーに就任しています。

新人賞・資生堂賞は「mame（マメ）」のデザイナー黒河内真以子が受賞。
新人賞・資生堂賞の受賞後、初めてとなるランウェイ形式のコレクションを発表されました。
これまで展示会形式が取られていた「マメ」初のランウェイショーでは、15名のモデルが洋服、アクセサリーを着用してショーを彩ったそうです。

他にも話題賞には、今年熊本県公認ゆるキャラ「くまモン」とコラボレーションを行ったことでも注目を集めたクリスタルのブランド、バカラ　パシフィック株式会社と、三越伊勢丹のショッピングバッグ「実り」が輝きました。
三越伊勢丹のショッピングバッグは57年ぶりの刷新。
友禅作家であり人間国宝の、森口邦彦とのプロジェクトです。
三越伊勢丹は、話題賞を受賞したショッピングバッグについて、「お客様が手にするショッピングバッグは、企業のイメージそのものであり、ファッションやデザインについて哲学が問われるもの」とコメントしています。

世界的に有名なファッションブランド「Christian Dior（クリスチャン・ディオール）」。
1946年に創業、1947年にS/Sコレクションでパリデビューし、細く絞ったウエストと、ペチコートを仕込んで膨らませたフレアスカートは「ニュールック」と呼ばれ注目を集めました。
当時は戦後で資材不足だったこともあり、布をふんだんに使ったデザインは少なかったそうです。
その中でアラビア数字の「8」に似たシルエットを作り出したクリスチャン・ディオールは、その後パリのオートクチュール界のトップに輝いたといわれています。

現在のクリスチャン・ディオールのデザイナーは、ラフ・シモンズ。
昨年4月に、ラフ・シモンズがディオール就任後、初めて手がけたコレクションが発表されています。
このオートクチュールコレクション舞台裏に迫るドキュメンタリー映画が公開されることとなりました。
ラフ・シモンズはベルギー出身のデザイナー。
ラフ・シモンズという自身の名前をブランド名とした男性下着ブランドの展開は行われていましたが、オートクチュール界は皆無、自身もファッションにおける正規の教育は受けていないそうです。
そのため、2012年に彼がディオールのアーティスティック・ディレクターに就任すると発表されたときには、ファッション界は大きな衝撃を受けたといわれています。

通常、コレクションは半年近い歳月をかけて行うのですが、ラフ・シモンズに与えられた期間はたったの8週間。
この短期間で挑んだディオールのコレクションの舞台裏に、映画監督フレデリック・チェンが潜入し、ディオールに勤める職人たちや、ラフ・シモンズの苦悩、クリスチャン・ディオールの絆を映し出しています。

日本での公開は2015年3月、Bunkamuraル・シネマ、他全国ロードショーが予定されているそうです。

2013年に日本で創業されたブランド「SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH（センスオブプレイス　バイアーバンリサーチ）」では「世界標準のトレンド・世界のデイリースタンダード」をコンセプトにしている手ごろな価格がうれしいファストファッションブランドです。
クリアでシンプルな空気を意識し、色や柄にこだわったアイテムを、シューズを含めたコーディネイトで提案と公式サイトにあるように、店内のマネキンはシューズまで含めて、SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCHの商品のものです。
店舗は現在、全国に23店舗。各ショップでブログを持ち、入荷した商品やそのお店ならではのセール情報などを入手することができます。

このブランドは来年春で立ち上げから1周年を迎えます。
この一周年のイメージビジュアルに選ばれたのが、俳優・古田新太です。
劇団☆新感線所属の俳優で、現在はNTT DOCOMOのコマーシャルにも出演中。
また今年8月に公開された「放送15周年特別作品　ワンピース　エースの死を超えて　ルフィ仲間との誓い」では世界の破壊者であるワールドの声優も勤めました。　
SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCHのイメージビジュアルでは、妖艶な女装姿を披露。
「男女わけ隔てなく、知的なインパクトを与えたい」というブランドコンセプトを全身で表現しています。
このイメージビジュアルは、公式サイトのほか、東京メトロ丸ノ内線、北大阪急行電鉄でも期間限定で見ることができます
また、店頭では12月3日から、限定タブロイドの配布も決定しています。