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ファストファッション
売上高国内第2位、世界第8位<ファッションセンターしまむら>
- 2011-11-20 (日)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
0年代以降、バブルがはじけてからは小売業の売上高は下降の一途をたどってきました。しかしその中で業績を伸ばし、現在では国内第2位、世界第8位まで上りつめてきたアパレル企業があります。それが、「ファッションセンターしまむら」です。
バブルがはじけてから、一番売上が厳しかったジャンルが婦人服でした。子どもや夫の服は買っても、自分の服は我慢…そんな主婦のハートをつかんだのが、しまむらだったのです。しまむらは、レディースカジュアルを始めとして、婦人服、紳士服、子供服、寝具、インテリア、雑貨が揃えられているため、1店だけで家族全員の洋服を揃えることができます。その上プチプライスで質も悪くなく、まとめ買いも十分に可能ですから、主婦層から圧倒的な支持を集めているのです。
また、女子高生の間でもしまむら人気は高まる一方で、しまむらの服でコーディネートしている人のことは「しまラー」と呼ばれているほど。
アパレルショップが建ち並ぶ繁華街よりも、徒歩や自転車で行きやすい場所を立地に選んでいることも、立ち寄りやすいポイントでしょう。
しまむらの一番の魅力は、その安さでしょう。「安い」というよりも、「激安」と言ってしまっても過言ではありません。
しまむらの安さの秘密は、物流を全て自社で行っていることです。問屋は、生産者と販売者の間に入り、中間マージンによって利益を上げていますが、問屋を通さずにメーカーから直接買い取りを行うことで、コストを削減しているのです。
しかし完全買い取り制は、在庫が残ってしまうリスクがありますよね。
そこでしまむらでは独自の物流制を導入。ある店舗で売れている商品を届ける際に、売れ残りを回収し、その後物流センターに集めてから、その商品が売れている店舗へと商品を移動させます。こうすることによりリスクを回避し、お手頃価格を実現させているのです。
仕入れにもこだわりがあり、スピード勝負のトレンドアイテムは、メーカーとの商談から店頭に商品を並べるまでの間を、2~3ヶ月程度でやってのけます。世界のコレクションや展示会を回り、情報収集にも余念がないその積み重ねが、トレンドに敏感な消費者のハートをつかんでいるのです。
ファストファッションブランドの代表格
- 2011-11-15 (火)
- CASSからのお知らせ
今や日本でも当たり前になった「ファストファッション」の代表格であるといえるファッションブランド、Forever21(フォーエバー21)。
Forever21は、ロサンゼルスに拠点を置く、韓国系アメリカ人のドン・チャン氏により、1984年に創立されたブランドで、世界10カ国に460以上の店舗を構えます。ブランド名には「誰でも21歳に見えるように」という由来があるといわれており、扱われている商品は明るいカラーやプリントものなどポップなものが多く、全体的なイメージとして、セレブ風カジュアルであることが特徴です。
元々は、ロサンゼルスに住む韓国系移民の若者向けに作られたブランドでしたが、フロリダ州、カリフォルニア州などを皮切りに徐々に店舗を拡大していきました。アジアでも韓国、タイなどにも出店し、話題を集めています。
日本では、2009年4月、東京原宿に1号店が登場。現在までに銀座店、TOKYO-BAY店、新宿店、渋谷店、横浜店の6店舗を展開しています。
Forever21の持ち味は、そのプチプライスとバリエーション豊かなラインナップです。
Forever21は、いわゆる「SPA」が主体ではありません。SPAとは、企画から生産、販売までを自社において行うことで、日本語では「製造小売業」と呼ばれているものです。
Forever21はカリフォルニア州に拠点を持つ多くのアパレルメーカーと組んで生産しているため、テイストの異なる商品が店頭に並びやすいのです。テイストが違う商品の中から自分にぴったりのアイテムを探すこともまた、1つの楽しみだといえるでしょう。
また、ファストファッションブランドの中では、トレンドを押さえていることがポイントです。カジュアル系のファストファッションブランドには「H&M」「GAP」「ZARA」などがありますが、これらブランドに比べ、トレンド感がハッキリと出ているのです。
自社のカラーにとらわれず、トレンドに目を向け、多くの方が手に取りやすく試しやすいアイテムを揃えることにこだわりを持つブランドだといえるでしょう。
これからの活躍にも是非注目したいですね。
ユニクロに代表されるSPA手法
- 2011-10-20 (木)
- 転職コンサルタント~虎の巻~
2011年10月、「ユニクロがニューヨークの5番街に進出!!」というニュースが日本全国を駆け巡りました。ニューヨーク5番街と言えば、日本でいう銀座のような格式と伝統あるファッションストリート。ファッションに関わる人なら誰もが憧れる場所と言えます。
ユニクロを展開する株式会社ファーストリテイリングは、国内の代表的なSPA企業です。
SPA(Speciality Store Retailer of Private Label Apparel)とは、企画から製造、販売までを垂直統合させることでSCMのムダを省き、消費者ニーズに迅速に対応できるビジネスモデルのことで、日本語では「製造小売業」と訳されます。
SPAの由来は、1986年にアメリカの衣料品大手“ギャップ”の会長が、自社の業態を指していった“Speciality store retailer of Private label Apparel”の頭文字の造語です。SPA企業は、生産設備や物流機能を自社保有しないケースが多く見受けられますが、実質的な主導権をSPA企業が持つことが大半です。 現在のSPAは、(1)業界横断型、(2)Fast Fashion型へ進化しています。業界横断型の代表例の1つが家具製造小売業のニトリであり、製造、物流、販売機能を自社化することで、手頃な価格で適正な品質の商品を提供することが消費者に受け入れられ事業を拡大しています。
Fast Fashion型は、近年ものすごい勢いで拡大成長しているスウェーデンのヘネス&モーリッツ(H&M)やスペインのZARA(INDITEX Group)に代表され、手頃な値段でファッション性の高い商品を短納期で店頭に投入するのが特徴です。
ファストファッションブランドのグローバル化、競争激化はスピードアップしており、今回のユニクロの旗鑑店出展によって、ファーストリテイリングは海外企業との競争にさらに一歩踏み込みました。今後の展開がますます気になります。
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