デザイナー

1997年に設立された「トーマスマイヤー」。
世界30カ国を超える国で販売されている世界的に人気の高いブランドです。
2014年12月、ニューヨークで初となるトーマスマイヤーのフラッグショップがオープンしました。

ソニアリキエル、エルメスなど名だたる世界的なブランドで活躍した後、ボッテガ・ヴェネタのデザイナーとなったトーマスマイヤー。
現在も自身のブランド「トーマスマイヤー」を手がけながら、ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターも勤めています。
彼がトム・フォードの指名により、ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターに就任したのは2001年。
彼は「最高級の素材」、「卓越した職人技」、「現代的に機能性」、「時代を超越するデザイン」という4つの基本原則を「4つの礎」と呼び、ボッテガ・ヴェネタの規模拡大を精力的に行ってきました。
その後、「When your own inirials are enough（自分のイニシャルで十分）」という過去のスローガンを再び掲げ、ブランドロゴを前面に出さないデザインに立ち返りました。
2011年までの10年間で、ボッテガ・ヴェネタの売り上げはなんと800パーセント増大。

今もボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターを務めながら、自身のブランド「トーマスマイヤー」のコレクションを発表しています。
ニューヨークにできる直営店は3件目となるフラッグショップで、内装に使われている木製家具はマイヤー自身のデザインによって作られたものです。
店内にはマイヤーのコレクションだけでなく、ニューヨーク店限定の商品やあアーティストとのコラボレーションを行ったスペシャルアイテムも並んでいます。

毎日新聞が創刊110年を記念して1983年に立ち上げた、ファッション業界で優れた業績をおさめた人を称えるイベント、毎日ファッション大賞。
第一回の大賞受賞者は、コムデ・ギャルソンの川久保玲、第二回の大賞受賞者に三宅一生が輝いています。
毎年、名だたるデザイナーがこの賞を受賞しており、ファッション業界の注目がいっせいに集まる日でもあるのです。
2014年11月4日に発表された2014年のファッション大賞は、イッセイ・ミヤケのデザイナーである宮前義之。
彼は、2006年にイッセイ・ミヤケの企画チームに加わり、2012年からデザイナーに就任しています。

新人賞・資生堂賞は「mame（マメ）」のデザイナー黒河内真以子が受賞。
新人賞・資生堂賞の受賞後、初めてとなるランウェイ形式のコレクションを発表されました。
これまで展示会形式が取られていた「マメ」初のランウェイショーでは、15名のモデルが洋服、アクセサリーを着用してショーを彩ったそうです。

他にも話題賞には、今年熊本県公認ゆるキャラ「くまモン」とコラボレーションを行ったことでも注目を集めたクリスタルのブランド、バカラ　パシフィック株式会社と、三越伊勢丹のショッピングバッグ「実り」が輝きました。
三越伊勢丹のショッピングバッグは57年ぶりの刷新。
友禅作家であり人間国宝の、森口邦彦とのプロジェクトです。
三越伊勢丹は、話題賞を受賞したショッピングバッグについて、「お客様が手にするショッピングバッグは、企業のイメージそのものであり、ファッションやデザインについて哲学が問われるもの」とコメントしています。

今回ご紹介するのは、グローバルなチャリティープロジェクト「シックスセンツ（Six Scents）」です。

「シックスセンツ（Six Scents）」は著名なデザイナーやアーティスト６名を選出し、世界的なフレグランスメーカーの調香師６名とコラボレートフレグランスを制作するプロジェクト。このプレミアムなアイテムはシリアルナンバー入りで限定生産され、売上の一部は慈善団体に寄付されます。

各方面から選ばれたデザイナーやアーティストが、フレグランスというフィールドで魅せる新たなクリエイション。シックスセンツの発表は世界中から多くの期待と注目を集めました。これまでに発売されたアイテムはいずれも高い完成度を誇り、多くのファンを魅了する作品となっています。

特に多くの話題を呼んだ２００９年のプロジェクトには、3.1Phillip Lim、DAMIR DOMA、HENRIK VIBSKOV、House of Holland、RichardNicoll、TOGAからそれぞれブランドを代表するデザイナーが選出。いずれも２０００年代からスタートした新進ブランドだけに、プロジェクトが大きな反響を得たことは明白です。

シックスセンツのコレクションはパッケージデザインや香水瓶、それぞれの香水をイメージした映像作品など、あらゆる要素にこだわり抜いたハイクオリティなフレグランスと言えるでしょう。