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ファッションで日常を豊かにする「ミントデザインズ」

今回ご紹介するブランドは、日本で生まれ世界を舞台に飛躍するファッションブランド「ミントデザインズ(mintdesigns)」です。

「ミントデザインズ(mintdesigns)」はデザイナーの勝井北斗が主となり、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ・カレッジの同級生だった八木奈央と、勝井氏の卒業コレクションをサポートした竹山祐輔が加わって2001年に設立されました。

勝井北斗はセントマーチンズに在学中、イギリスのトップデザイナー・アレキサンダーマックイーンの下でアシスタント・デザイナーとして働き、卒業コレクションには学校代表として作品を発表しました。
またデザイナーの八木奈央は、勝井北斗と同年にセントマーチンズを首席で卒業。
卒業後にイギリスで同名ブランドのデザイナー・フセインチャラヤンのアシスタントを経験し、ミントデザインズ立ち上げに参加しています。

2003年に参加した春夏の東京コレクションを皮切りに、2005年の第7回モエ・エ・シャンドン新人デザイナー賞を受賞。
翌年には国内外のブランドが参加したプロジェクトでユニクロとのコラボレーションアイテムを発表するなど、着実に実績と知名度をのばしていきます。
2008年の春夏、サンパウロコレクションにてオープニングショーを飾ると、新進ブランドながら国内外で高い評価を獲得しました。

ミントデザンズのコンセプトはグッドデザインを追求すること。服はファッションとしてだけでなく、ひとつの「衣類」として捉え、「日常生活を豊かにするアイテム」の視点でデザイン活動を展開しています。
カテゴリーにとらわれない発想とバランスをデザインするミントデザインズ。生地にはユニークなものを使用した作品が多く、カラフルなプリントも得意とするブランドです。

イスラエルとオランダ生まれのデザイナーデュオ「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」

今回はイスラエル生まれのデザイナーと、オランダ生まれのデザイナーのファッションブランド「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」をご紹介します。

「ヴィクター&ロルフ(Viktor&Rolf)」は、1969年5月イスラエル生まれのヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)と、同年12月オランダ生まれのロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)のデサイナーデュオで、オランダはアムステルダムに拠点を構えて活動を行っています。

2人は同じオランダにあるアーネム・アカデミー・オブ・ファイン・アーツを卒業。その際にパートナーとなり、1993年に活動場所をパリに移動し、南仏イエールで開かれたヨーロッパ新人デザイナーコンテストにて「プレス賞」「レディース賞」「最優秀賞」の3つの賞を獲得しました。

その後、オランダで活動するデザイナー集団「オランダ人の叫び」に参加、美術館で行われた展示に出展したデザインもアートとして高く評価されたようです。

ヴィクターとロルフはまるで実験をしているかのようなデザインを行い、2001年の秋冬コレクションでは全身真っ黒なモデルを登場させたり、自分自身も全身真っ黒で挨拶をしたりといったことも行っています。また、2005年にはブロードウェイの早変わりを見せたりと、見る人の反応を楽しんでいるかのようでもあります。

他のコレクションは細身のスタイルのほかに、色使いが鮮やかでユーモアを取り入れつつ、綺麗さも併せ持つ細部にもこだわっています。

2006~2008年にかけてはH&Mやアレグリ等とコラボレーションを行い活動の幅を広げます。

2009年にかけてはインターネット全盛の時代。この時代にあわせ、同年の春夏コレクションではキャットウォークショーは行わず、オンライン上でのコレクションを発表するなど、新しい試みを行い、その試みに世界中が注目しました。例えばオランダのヨハン・フリーゾ王子の結婚式の際、メイベル妃が着用したリボン付きのウェディングドレスはヴィクターとロルフの作品のひとつです。

香水ブランドとしても名高い「ロシャス」

日本ではファッションブランドというよりも、香水の分野での知名度が高い「ロシャス(ROCHAS)」をご紹介します。

「ロシャス(ROCHAS)」は、フランスに拠点を置くファッションブランドで、1925年にマルセル・ロシャス(Marcel Rochas)がパリで創業しました。

1925年の操業当初はストロングショルダーと呼ばれるコートのほか、フェミニンさを取り入れたカラフルな色使いのデザイン、リボンをはじめとした服飾装飾やシープスキン(羊のなめし皮)と呼ばれる革をつかったスタイルなどをコレクションで発表し、これらはロシャスのアイコンとして認知されていきました。

以降、オートクチュール界をリードする存在となり、ディオールやスキャパレルといった当時を代表するデザイナーの一人として数えられています。

創業から62年経った1987年に化粧品会社「ウエラ(ヘアケア用品やカツラを扱うドイツの企業)」がロシャスを買収します。

買収により、ロシャスはファッションブランドからフレグランス(香水)の分野に傾き、この影響からか日本ではファッションブランドよりもフレグランスの会社と認識されることが多いようです。

翌々年1989年にピーター・オブライエンがデザイナーに就任、3年後の2002年にはオリヴィエ ティスケンスがデザイナーとして就任し、多くのセレブにも支持を得、ジャーナリストからも絶賛されましたが赤字収支が続いてしまいます。

そして2003年P&Gがウエラを買収、2006年には赤字経営が原因となりファッション部門が閉鎖されてしまいます。

これで終わりのようにみえましたが、2年後2008年にイタリアの会社とライセンス契約を行います。これによりアパレル展開が再開され、2009年にコレクションを発表とみごと復活を遂げます。

さらに2010年の春夏コレクションよりプレタポルテに復帰も果たし現在に至ります。

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