転職コンサルタント～虎の巻～ のアーカイブ

今回は、アパレルの素材と製造に関係する産業についての情報を紹介してまいります。
はじめに、アパレルを製造するために使用される素材と聞いて、皆さんは何を連想されますか？
麻、ポリエステル、ポリウレタン、ウール、コットン、塩化ビニール、キュプラ、デニム、フェザー、カシミヤ、アンゴラ、牛革、ワニ革、シルクなど・・数え出せばきりがないほど、そのバリエーションは豊富であり、多数の種類が挙げられますよね。これらの素材（原料）が採取される場所は国内・国外とも多岐に渡り、素材を調達する代表的な企業形態の一例としては、総合商社が挙げられるでしょう。
アパレル製品の企画部門で働く場合は特に、様々な素材の持つ個々の特長や性質について知識を蓄えておく必要があります。

アパレル製品が製造されるプロセスにおいては、繊維工業（衣服やその他の繊維製品を除く）、衣服・その他の繊維製品製造業、その他の製造業など多種多様の産業が関連して一つの製品をつくり上げます。特に繊維工業と衣服・その他の繊維製品製造業について詳しく補足しますと、以下のようになります。

東京コレクションは、プレタポルテ（高級既製服）ブランドが新作を発表する場として、年に2回、東京で開催されるファッション・ショー（コレクション）のことであり、世界4大コレクションの次席に位置づけられている有名なコレクションの一つです。1985年に日本の代表的なデザイナーたち（約30名）によって創設された東京ファッションデザイナー協議会（略称：CFD）が中心となり発足しました。毎年春と秋に、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークで世界的なコレクションが続けざまに開催される次期とほぼ同時季に、その年のシーズンに先がけて新作が発表されます。
年2回開催されるファッションイベントを総じて「コレクション」と呼ぶのは日本特有であり、世界的には “Fashion week（ファッション・ウィーク）” と呼ぶため、東京コレクションの英語名は “Japan Fashion Week in Tokyo” となります。2006年には「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW) という総合ファッションイベントとして生まれ変わり、さらに近年ではCFD東京コレクション、若者中心のブランドを扱う東京ガールズコレクションなども開催され、日本におけるファッション・ショー事情は多様化してきているようです。
ちなみに、「東京ガールズコレクション（略称：TGC）」は、主に若い女性向けファッションを中心としたファッション・ショー、服飾販売、ライブなどを開催するファッション総合イベントであり、「日本のリアルクローズを世界へ」をテーマにしています。また、イベントを通して海外への情報発信、日本への誘客などをも企図しており、外務省や国土交通省が後援しています。

「パリ・コレ」として日本でも広く知られているパリ・コレクションとは、年2回、フランスのパリで開かれる服飾銘柄店の新作発表会のことです。
毎年3月に秋冬コレクション、10月に春夏コレクションが2週間ほどの日程で開催・発表される「パリ・プレタポルテ・コレクション」や、1月に春夏コレクション、7月に秋冬コレクションが発表される「パリ・オートクチュール・コレクション」など、私たちはこれらをまとめて略し、「パリコレ」と呼んでいます。
数多くの意匠家が新作を発表するコレクションには、世界各国から様々なゲストが招待されます。各国のメディア関係者や服飾関係者、バイヤー、写真家、著名人などなど、多くの招待客がステージ前列のゲスト席に陣取ります。
世界の有名なプレタポルテの蒐集は、主にニューヨーク・ロンドン・ミラノ・パリの4カ国4都市で開催されます。中でもパリ・コレクションは規模が最も大きく、そこでの作品テーマや傾向によってその年の服飾の流行が左右されることもあるため、注目度は非常に高いと言えます。
一方、「パリ・オートクチュール・コレクション」は1910年頃から開催されており、「パリ・コレクション」はもともと、このオートクチュール・コレクションを意味する言葉だったようです。　 現在のようにパリ・コレクションが“プレタポルテ”を指すようになったのは1970年代のこと。 1950年代頃からプレタポルテが服飾業界で台頭しだし、1960年代に開催されるようになった“プレタポルテ・コレクション”から主導権を決定的なものにしたと言われています。