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知っておきたいアパレル業界用語「Aライン」

アパレル業界はもちろん、アパレル関連の雑誌では「Aライン」という言葉が良く使われます。

「Aライン(A line)」は、洋服の上部分が小さく、すそに行くにつれて広がった形になるシルエットが「A」という英単語に見えることから付けられた用語です。

元々は1955年にフランス・パリで、クリスチャン・ディオールが発表したコレクションのラインナップの一つが語源になっているようで、肩から裾に向かうにつれて広くなっていくシルエットがAに見えるのが特徴と、今知られている「Aライン」の意味と変わりありません。

現在この「Aライン」は、洋服を着たときの外側のラインを示す言葉として用いられ、ワンピース型の洋服や水着、ドレスにも使われる言葉になってきています。

また、Aラインの洋服には、着る人を綺麗に見せる幾つかの効果があります。

「体型を隠してくれる」……Aラインは、上半身部が小さく裾に行くにつれて広がる特徴があるので、その利点を活かし、下半身が太めの人の「体型カバー」としても使われます。

「着やせの効果」……日本人に多いおなかから下が太めに悩む方でも、上半身がすっきり見えるためにやせて見える効果があります。

「背が高く見える」……Aラインはウエストラインが高い位置にあり、そこからスカートが伸びてくるので縦のラインが目立ち、背が高く見える効果があります。

「足長に見える」…上記と一緒で、ウエストラインが高い位置にありそこからスカートが伸びるため、足が長く細く見える効果があります。

上記以外に、体を華奢に見せる効果もあり、日本人の体型にピッタリのシルエットと言えます。

Aラインと共に、視覚的に影響を与える「色」による錯覚を使うことで、更に痩せていることをアピールできます。

一般的に暖色は「膨張色」といわれ、実物よりも大きく見せる力があります。なので細く見せたい部分のコーディネートを行う際は寒色の「収縮色」を使います。収縮色には引き締まった印象を与える事ができるので、明るい色よりも「青」「紫」「黒」とあわせるようにします。

Aラインでコーディネートを行う場合は、上半身は暖色、下半身を寒色であわせれば、ひ弱な印象を防ぎ、丁度良い体系を演出することができます。

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