- 2013-06-01 (土) 14:00
- ブランド紹介
バイアスカットの女王と呼ばれ、20世紀初頭を代表するデザイナーマドレーヌ・ヴィオネが設立したブランドが「Vionnet(ヴィオネ)」です。
彼女が生みだしたハンカチドレス、カウルネック、ホルター・トップなど洗練されたデザインは今も健在。優雅さや、その形態など、永遠のスタイルの原則は現代のファッションにも大きな影響を与えています。
ディオールなどもよく使用しているバイアスカットですが、これはヴィオネが生みだしたもの。バイアスカットを使用することで、体に服がしなやかに巻きつき、美しいシルエットとなることで女性から高い支持を集めています。
マドレーヌ・ヴィオネは、1876年、フランスのオーベルビリエに生まれました。12歳でクチュールのメゾンで奉公を始め、18歳でイギリスに渡り、ロンドンで紳士服のケイ・レイリーにて経験を積みます。5年間経験を積んだ後、1900年にフランスに帰国。
帰国後、彼女に大きな影響を与えたというキャロ姉妹のメゾンで経験をつみます。マドレーヌ・ヴィオネは「私はファッションにおいて、ロールスロイスをつくりましたが、ジェルベールに出会わなければフォードしか作れなかったでしょう」とコメントしています。
1907年からは、ジャック・ドゥーセのメゾンでデザイナーを経験。
この時ヴィオネはコルセットを外すデザインを打ち出しましたが、顧客の志向に合わずあまり売れなかったようで、コルセットを外したコレクションを発表したポール・ポワレが先をいく形となりました。
1912年に独立。
この時オープンしたメゾンは第一次大戦中に一度閉店するものの、大戦終了後に再オープン。
その頃珍しかったサテンなどの素材を使用し、美しいドレープを表現したスタイルが話題となりました。
バイアスカットなどのカッティング技術を使用して多くのドレスを発表しましたが、徹底的な秘密主義者であり、未だにどのような技法を用いて作製されたのかわからない作品もあるといいます。
第二次世界大戦前にメゾンをクローズしてしまいますが、彼女が生みだしてきた手法は多くのデザイナーに影響を与えました。
75年、パリにて死去。
数人のクリエイティブディレクターを経て、現在はRodolfo Paglialungaが就任しています。
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