初めてファッションとしてのメガネを発表したブランド

フランスのアイウェアブランドとして、メガネをファッションの領域に広めたブランドが「alain mikli（アラン・ミクリ）」です。

アラン・ミクリは、1978年に創立したブランドです。それまでは、メガネには貧弱でマイナスなイメージしかなく、ファッションとして取り入れられることはありませんでした。しかし、アラン・ミクリが発表するメガネは、独特な色使いが特徴であり、ユーモア且つハイセンスなデザインに加え、メガネとしての基本である知性を残しながらも、オシャレなアクセサリーとしての地位を築き上げました。代表的なデザインには、アシンメトリーのものなどがあります。未だかつて見たことのないような斬新なフォルムとデザイン性に加え、機能性も十分に兼ね備えたアラン・ミクリのメガネは、多くの人が持つメガネへのイメージをガラリと変えたのです。

ブランド創設者であるアラン・ミクリは1955年、フランスに生まれました。

76年にはパリの眼鏡学院を卒業。卒業後眼鏡店で数年勤務したのち、独立を果たします。独立してからはこれまでになかったカラーをメガネに取り入れ、20色程の色鮮やかなフレームを製作。注目を集め、78年に自身のブランドである「Miki Diffusion」を設立します。

アラン・ミクリが更に注目を集めたのが、ファッションデザイナーたちのコレクションで使われたことでした。それを機に自身の名を冠したブランドを創業し、80年代から90年代にかけて、カールラガーフェルド、クロードモンタナ、ダナキャラン、ジャンポール・ゴルチエなどのコレクションにアイウェアを提供していきます。

また、89年にはサングラスのブランドである「レイバン」とのコラボレーションも行いました。他にも、イッセイミヤケやジルサンダーなどとのコラボレーションを展開。

そして98年、「アラン・ミクリ　ヴェットマン」を発表し、衣服の分野にも進出を果たします。

日本でも、木村拓哉さんのCMで使用されたり、サッカー選手である中田英寿さんを始めとする有名人に愛用者が多くいらっしゃいます。見えるための道具としてではなく、見られるためのアイウェアを生み出し続けています。

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