- 2012-06-30 (土) 9:59
- ブランド紹介
ジョルジオ・アルマーニとジャンフランコフェレと並び、ミラノモードの「3G(スリージー)」として90年代のミラノのファッション業界を引っ張ったのが、ジャンニ・ヴェルサーチです。
80年代は贅沢な素材でセクシーなデザインを手がけ、シンプルで巧みなカッティングと縫製ともに完成度が高く、セレブ層向けに大変な人気を博してきました。
90年代には色彩が派手すぎるデザインへと徐々に変化していきますが、エリザベス・ハーレーやシェリル・クロウなどを顧客に持ちます。
とにかく華やかなパフォーマンス重視のコレクションで、スーパーモデルブームの火つけ役として時代の流れを牽引したのもヴェルサーチです。
ジャンニ・ヴェルサーチは、1946年南イタリアのレッジョ・カラブリアに生まれます。
母親がブティックを経営していたことで、幼い頃からファッションに携わっており、母親の下で働いた後にミラノへ。
1972年、「カラガン」や「ジェニー」のデザイナーに抜擢され、1975年には「コンプリーチェ」のレザーウェアのデザインを手がけるようになります。
そして1978年に独立。自身のコレクションを発表し、ミラノのスピーガ通りにショップをオープンします。
天然素材を使用し、巧みなカッティングで評価を得、兄のサントがヴェルサーチ社を設立。サントは現在に至るまで、ジャンニ・ヴェルサーチ社の社長を務めています。
90年、初のオートクチュール・コレクションである「アトリエ・ヴェルサーチ」をホテル・リッツにて発表。95年には映画「ジャッジ・ドレッド」の衣装を手がけるなど活躍の場を広げていきました。
その後ビジネス向けのラインである「ヴェルサーチクラシック」や子供向けの「ヴェルサーチヤング」、コスメの「ヴェルサーチビューティー」など複数のラインを次々と発表していきます。
しかし97年、ヴェルサーチはマイアミのサウスビーチで連続殺人犯であるアンドリュー・クナナンにより射殺されてしまいます。クナナンは事件から一週間後に警察に包囲された状態で自殺。ヴェルサーチが同性愛者であることを表明していたことでクナナンは彼の恋人であったと噂されていましたが、真相は未だ解明されていません。
時代を引っ張った名デザイナーの壮絶な最期として、世の中に衝撃を与えました。
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