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デザイナー

50年代に活躍!3大ブランドの一つといわれたブランド

主に50年代に活躍し、バレンシアガ、ディオールと並んで3大ブランドに数えられたデザイナーのブランドが「BALMAIN(バルマン)」です。

デザイナーのピエール・バルマンが、自身の名を冠して1945年に設立したブランドです。

バルマンのコレクションの特徴は、シンプルでクラシカルなデザインです。

ディオールがニュールックを発表した時には、バルマンもウエストを細く絞ったラインを発表して話題となりました。

顧客には、ブリジッド・バルドー、エヴァ・ガードナー、ヴィヴィアン・リーなど当時の大女優が名前を連ねます。

ピエール・バルマンは、1914年にフランス・サヴォワに生まれます。

紳士服の卸業を運営する父親とブティックを経営する母をもち、幼い頃からファッションに囲まれて育ってきました。

建築を学んだ後、ファッションの道へと進みます。

34年からモリヌーのメゾンで働き、39年からルシアン・ルロンのメゾンでモデリストを担当。

45年に独立して、ブランドを開設します。

コレクションを発表する傍ら、映画や舞台の衣装も積極的に手掛け、舞台演劇の世界では最高の賞である「トニー賞」の衣装デザイン賞を受賞したこともあります。

メゾンの立ち上げから間もなく、香水を発表。

初の香水はアトリエの住所からネーミングした「Elysees 64-83.」でした。その後、ヴァンヴェール、ジョリ・マダム 、ムッシュバルマン、イヴォワール 、オードアマゾンなどの香水がヒットし、現代でも人気を持続させています。

その他、時計ラインやアクセサリーラインやバッグ・財布などのラインを展開します。

82年にバルマンが死去してから、アシスタントを務めていたエリック・モルテンセンがブランドを引き継ぎます。

93年から2001年までは、オスカーデラレンタがデザインを担当し、2003年からローラン・メルシエがオートクチュール部門のデザイナーに就任。

その後2006年よりクリストフ・ドゥカルナンがプレタポルテを再開。よりモダンなデザインを打ち出したことで、世界中から注目を集めました。

2011年からは、オリヴィエ・ルスティンがレディースメンズともにデザイナーを担当しています。

ファッションの歴史に最も大きな影響を与えたデザイナー&メゾン

1988年、パリに設立された「Maison Martin Margiela(メゾン・マルタン・マンジェラ)」。

フランスを拠点とするファッションブランド・メゾンで、ウェアからアクセサリー、シューズなど幅広くアイテムを展開しています。

設立社であるマルタン・マンジェラは、ファッションの歴史に最も大きな影響を与えたデザイナーだといわれています。衣服の再構築、ショーのスタイルなど、多くの人々に影響を与えてきました。

マンジェラのスタイルは、グランジとはいえないまでも、シャビー・ルックやグランジファッションの先駆け的なスタイルと表現されています。

また、デザインした服のラベルは真っ白なままで、本人の名前やブランド名などは書かれておらず、それも大きな特徴といえるでしょう。

マルタン・マンジェラは、1959年ベルギーのランブールで生まれました。

16歳の頃からデッサンを学び、18歳でアントワープ王立美術アカデミーに入学します。

初めて見たジャンポール・ゴルチエのショーに感銘を受け、同ブランドへアシスタント入りし、84~87年まで修行を積みました。

88年に独立し、自身のレーベルを立ち上げます。

1989年春夏パリ・プレタポルテ・コレクションでデビュー。それまで主流だったゆったりとしたシルエットを覆し、細身のジャケットやボトムを提案。その後の、タイトなシルエットを流行させるきっかけをつくったといわれています。

常識を覆すという意味で「デストロイ・コレクション」と称されました。

1998年から2004年まで、エルメスのレディスプレタポルテのデザインを担当。

コムデギャルソンとのコラボレーションを行ったり、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で「ラディカルファッション」展を開くなど、精力的に活動してきました。

2002年にレンツォ・ロッソのグループ企業から出資や店舗開発などの支援を受けたことで世界各国にも店舗数が増え、それ以降の6年間で約5倍にまで成長しました。

2010年、初のフレグランス「Untitled」を発表。

2012~2013年秋冬シーズンには、H&Mとのコラボレーションを発表しています。

エレガンス&グランジ。2面性が独特な風合を醸し出すフランスブランド

ヴィンテージ加工が話題を呼び、日本でも絶大な人気を誇るフランスのファッションブランドが「Rick Owens(リックオウエンス)」です。

メンズレディースとも展開されています。

素材には全てヴィンテージ加工を施し、縫製後にさらに手を加えて一層独特の味わいを演出しているのが特徴です。

デザイナーのリックオウエンスは、1961年にアメリカ・カリフォルニア州で生まれました。のちにロサンゼルスに移住。

アート・スクールのオーティス・パーソンでファイン・アートを学んだあと、アパレル系の会社で8年間経験を積みます。

その後パートナーのミシェル・ラミーのコレクションで、8年間パタンナーを務めます。

97年に独立し、自身のブランドをスタート。

リックオウエンスは、マダム・グレとマドレーヌ・ヴィオネを敬愛し、両者の流れを汲むようなデザインが特徴です。

ドレープの美しさ、ミニマムな色調、くすんだ色使い、独特な風合が特徴。

これまで慣れ親しんできたもの、安心できるものの代替になるものを模索。「わずかに着古したダメージ感を服に与えたい」と自身のファッションについて語っていますが、洗練された都会的なエレガンスと、グランジといった2面性を持ち合わせています。

2002年秋冬ニューヨークコレクションでデビューを果たします。同年、CFDAアワードでペリーエリス賞を受賞。

2003年、「レビオン」のアーティスティック・ディレクターに就任。翌年から自身のブランドでもパリにてコレクションを発表しています。

2005年、パリメンズコレクションと同時に家具のラインを発表。

2006年、初のメンズランウェイショーを行います。

2009年、イーストパックとコラボレーションし、バッグとアウターのコレクションを発表します。

同年の夏、4店舗目の路面店である「リックオウエンス東京」をオープンしました。

他にも、世界中の300店舗で取り扱いがあります。

顧客には、ブラッド・ピット、ケイト・モス、マドンナ、グィネス・パルトローなど豪華な面々が名を連ねています。

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