デザイナー

それぞれ異なった素材を融合させ、独特の世界観を表現することでパリに衝撃を与えた「KENZO」。

「ヨープ！（JOOP!）」（ジョープとも呼ぶ）は、1978年にデザイナー「ウォルフガング・ヨープ」が創業した総合ブランドです。

ヨープ！は、ウェア・アクセサリー・コスメ・フレグランス・雑貨・生活関連用品まで幅広く展開する大手総合ブランドで、日本にはオークションやインポートショップで若干商品が出回る程度で知名度はあまりありませんが、ドイツに住んでいる方であれば知らない人は居ないほど知名度が高く有名です。

世界的に知られている商品としてフレグランス「ジョープオム」「ナイトフライト」などが有名で、日本の総合ネットショッピングモールや香水専門店でも手に入ります。ヨーロッパでは「ヒューゴ・ボス」と並び称されるほど人気です。

創業者のウォルフガング・ヨープは、1944年にドイツのポツダムで生まれ、広告心理学やアートを学ぶも頓挫。1970年にファッションコンペで大賞受賞し女性誌の編集者やジャーナリストになります。フランス出身のファッションデザイナーで世界的にも名高い「イヴ・サン=ローラン」の元で働いた事もあるとのこと。

アートにとても感心が強く、2009年にはドイツで自身初となる展覧会をドイツのロストック美術館で開催しています。

それらの職を経てファッションデザイナーとなり、1978年初めて毛皮のコレクションを発表し「ヨープ！（JOOP!）」を創業。

1980年代には自身の名前をトレードマークとして利用し、ファッションに関連するコスメやフレグランス、雑貨や生活関連用品へと展開していきます。

しかし、2001年までに自身が作り上げたブランドの株式を全て手放しブランドから完全に手を引きますが、2004年にはベルリンのコレクションにて自身の新ブランドである「ヴァンダーキンド」を立上げています。

ヴァンダーキンドではヨープ自身がデザインを行い、選び抜かれた上質な素材を使い丁寧にこだわりを持って服を作っています。

2008年には、ドイツとロンドンにショップをオープン、世界で30カ国の高級セレクトショップでの取り扱いがあり、今後も欧州や北米を中心にショップの展開を予定しています。

93年のヨーロッパ新人デザイナーコンテストに参加し、3冠に輝いたことで注目を集めたブランドが「VIKTOR＆ROLF(ヴィクター＆ロルフ)」です。

デザイナーは、1969年イスラエル生まれのヴィクター・ホスティンと、1969年オランダ生まれのロルフ・スノラン。ともに、オランダのアーネム・アカデミー・オブ・ファイン・アーツ出身で、好きなブランドは「コムデギャルソン」とのこと。

2人は、93年に南仏イェールのヨーロッパ新人デザイナーコンテストで、プレス賞、レディス部門最優秀賞、イェール市賞を受賞。3冠に輝き注目を集めました。

その後、実験的な服作りを目指して様々な企画に参加していきます。

オランダの若手デザイナー集団として94年にパリ市現代美術館で行われた「愛の冬展」に出展。モードに対する姿勢がアートとして評されました。

大きな名声を得たのが、オートクチュールコレクションに招待メンバーとして参加した98年です。

そして2000年にパリ・プレタポルテ・コレクションでデビュー、2003年よりメンズコレクションの発表をスタートさせます。

メンズコレクションではデザイナー自身がモデルを務め、自身たちの体型に合った服を作りました。

細身で機能性があり、細部へのこだわりが強い支持を得ています。メンズもレディスもカラフルなアイテムが多く、彼らの性格があらわれるようなユーモアあるデザインと、キレイめなデザインを出していることが特徴です。また、服に多くの意味を込めていることが彼らのすごいところでしょう。

2006年、H＆Mとのコラボレーションコレクションを発表。販売初日の開店時には長蛇の列ができるほどの人気を誇りました。

2006～2008年、イタリアのファッションブランド、アレグリとコラボレーションを展開。

2009年、サムソナイトのブラックレーベルとコラボレーションし、「Samsonite black label by VIKTOR & ROLF」を展開します。

2009年春夏シーズンでは、通常のキャットウォークショーではなく、ウェブを使ってコレクションを発表。新たな試みに、世界が注目しました。