「ニナリッチ（Nina Ricci）」の新クリエイティブ・ディレクター

今回は２０１５年に新たな展開を迎えることが決定した「ニナリッチ（Nina Ricci）」の話題です。

「ニナリッチ（Nina Ricci）」は１９３２年に設立されたフランスのラグジュアリーブランドです。
コスメラインや香水といったアイテムは日本でも人気が高く、ウェアラインのコレクションも世界で高い評価を得ています。

ウェアでは精度の高い縫製技術と品質を強みとし、香水の定番アイテムは世界的なロングヒットを記録しました。
１９５９年になり、数々の功績を残したブランドの創始者ニナリッチがデザイン活動を引退、７０年に死去してからもブランドは発展と拡大を続けます。

名だたるクリエイティブ・ディレクターたちの歴任を経て、２００９年にはピーター・コッピングが就任。
コッピングは１２年にわたって「ルイヴィトン（LOUIS VUITTON）」のシニア・デザイナーを務めた人物でもあり、ニナリッチの新たな展開が注目されました。

２０１０年のプレスプリングコレクションからクリエイティブ・ディレクターとして力強くニナリッチを支え、ブランドの伝統を重んじながらも、新たな時代へのビジョンを提示したピーター・コッピング。
２０１５年春夏のパリ・ファッションウィークで披露したコレクションを最後に、約５年間の任期を終えました。

２０１５‐１６年の秋冬コレクションからは「カルヴェン（CARVEN）」のアーティスティック・ディレクターとして知られるギョーム・アンリの就任が発表されています。
現在３５歳のギョーム・アンリは、これまで「ジバンシィ（GIVENCHY）」や「ポールカ（Paule Ka）」でも経験を積んでおり、ファッション業界でも大きな期待を担う人物です。

２００９年からカルヴェンで展開してきたアンリ独自の世界観ですが、ニナリッチでは今後どのように表現されていくのでしょうか。

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