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しらなきゃ恥ずかしい?「DCブランド」

最近全く聞かなくなったファッションの言葉に「DCブランド」があります。

「DCブランド」は1980年代にかけて、ファッション雑誌などでも良く使われていた用語で、本で社会的なブームにもなったメーカーブランドの総称を指します。

「D=デザイナーズ(Designer’s)」「C=キャラクターズ(Character’s)」の頭文字をとってDCブランドです。

デザイナーズ・ブランドは商品のイメージや企画をデザイナーが主導し(名前を全面に出し)するもので、代表的な所で高田賢三の「ケンゾー」、川久保玲の「コム・デ・ギャルソン」、三宅一生の「イッセイ・ミヤケ」などがあります。

キャラクターズ・ブランドは企業の経営戦略として企業側がイメージを消費者に打ち出しています。「パーソンズ」などがブランドとして当てはまります。因みに2013年現在もパーソンズは青山で快適な着心地のタイトスーツとして、日本全国の紳士服の青山で販売されています。

DCブランドがブームになったのは先にも述べたとおり1980年代はじめに、ファッション専門誌に紹介されるようになってから一般に知られるようになりました。ファッション誌にブランドの名前が出るようになってからは、デパートにも常設テナントとして出店が相次ぎました。

主にDCブランドを着込んでいた層は20~30代で、「BIGI」「NICOLE」「BUZZ SHOP」はミュージシャンとのコラボを行うといったセールスを打ち出しました。

その人気振りを物語るのが、新宿・渋谷などにブランドロゴの入ったスタジャンを着た若者がでるほど。

絶頂期の1983年頃には、特設セールが始まるごとに長蛇の列ができる程盛況でしたが、の2年後にバルブ景気に乗じた円高から、海外ブランド「アルマーニ」などが日本へ進出し始め1980年台後半にはDCブランドブームは終わりを迎えました。

DCブランドは終焉したものの、シャツの重ね着、ジャケット上のベルト締めなどは、既存の着こなしを打ち破るコーディネートは今現在でも受け継がれています。

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