- 2012-06-26 (火) 9:52
- ブランド紹介
クリスチャン・ディオールを傘下に抱えたアガッシュを率いるベルナール・アルノーも、その才能にほれ込んだのがクリスチャン・ラクロアです。
アルノーは、「彼のスケッチを見たとき、天才だと思った」と語っています。
クリスチャン・ラクロアは1951年、フランスの南部アルルに生まれます。
南部の文化にはジプシーの伝統や闘牛士があり、その伝統がラクロアのスタイルに影響を与えたと言われています。
モンペリエ大学卒業後、美術館の学芸員になるためにパリへ移り住み、そこでソルボンヌ大学を卒業。妻となるフランソワーズの進めでファッションの道へと進みます。
78年にはエルメスに入社し、アクセサリーのデザインを手がけ、80年、ボー・ポランのアシスタントに就任。そして81年、ジャン・パトゥのオートクチュールのチーフデザイナーに就任します。
ジャン・パトゥでの活躍が認められ、87年にCFDAの最優秀外国人デザイナー賞を受賞。また、前年に発表したカクテルドレスのコレクションにも「デ・ドール」というオートクチュールの賞が贈られています。
そしてアルノーにより才能が認められ、同年に自身の名を冠にしたブランドを発表。
90年に初の香水「セ・ラ・ヴィ」を、95年にカジュアルラインである「BAZAR」を、96年に「ジーンズ・ド・クリスチャン・ラクロア」をスタートさせます。
発表当初は、オートクチュールの寵児として一世を風靡しますが、香水の販売が失敗したことでその後勢いが減速したといわれています。
ピンクや真っ赤なカラーリングや、ラグジュアリーな佇まいが多くの方を魅了し、その才能も認められてはいるものの、クリスチャンラクロアは決して成功しているブランドとはいえません。投資に見合った売上を上げてはいないのです。
アルノーは、「クリスチャンディオールやシャネルのようなブランドを1から築き上げていくのは難しく、偉大な才能だけではファッションブランドは成功しないことがわかった。ブランドには伝統が必要」だと語っています。
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