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ミニスカートの女王・モッズルックの元祖

ミニスカートの女王」「モッズ・ルックの元祖」と呼ばれているのが、ロンドンのデザイナーであり、その名を冠したブランドでもある「Mary Quant(マリー・クワント)」です。

彼女が尊敬してやまないのはココ・シャネルだといわれています。ミニスカートを醜いとまで言うシャネルとはスタイルが全く異なりますが、女性のためのスタイルを生み出し続けた姿勢は共通しているものがあるでしょう。

マリー・クワントは1934年、イギリスのブラックヒースに生まれます。

ロンドンの美術大学を卒業してから、ロンドンの帽子店に就職。1955年に、後の夫であるアレキサンダー・ブランケットとその友人の3人で共同し、ロンドンにブティック「バザー」をオープン。57年には、2号店をオープンします。同年、アレキサンダー・ブランケットと結婚。

59年に発表した画期的なミニスカートがストリートを中心に大人気となり、後に世界中でブームとなるきっかけをつくります。ハイファッションの中ではクレージュが初めてミニスカートを発表したのが65年。世界中でミニスカートブームが起きました。

62年、アメリカのJCペニーとライセンス契約を結び、アメリカ市場へ進出。

63年、GIMEGER GROUPを設立し、マリーがデザインした作品を世界規模で展開していきます。

60年代には、カラータイツやスキニーパンツやロングブーツなど、様々な新しいファッションを生み出し、世界で影響力のあるデザイナーの一人となりました。

世界での活躍を称え、ビートルズとともにエリザベス女王から第4等英国勲章を受章。

70年には、インテリアやテキスタイルのデザインも始めます。

71年からは、日本でも化粧品の販売をスタートし、翌年には初来日。日本では服よりも化粧品のブランドとしての人気が広まりました。

83年には「マリークワントコレクション」としてタイツやソックスなどの販売を開始。

現在は、コスメティックをはじめ、インナーウェアや帽子や靴下、インテリア小物など、あらゆる分野の商品を手掛けています。

伝統ある、ザヴィルロウ最古のテイラー

イギリス・ロンドンのサヴィルロウ。そこで最も古いテイラーといわれているのが、「Henry Poole(ヘンリー・プール)」です。ヘンリー・プールは、サヴィルロウ15番地に本店を構える紳士服テイラーで、創業以来同族経営によって伝統を伝えています。

日本に初めて進出したザヴィルロウのテイラーとしても有名です。

1806年、ジェームズ・プールがロンドンのブランズウィック・スクエアにヘンリー・プールを創業しました。

創業当時は麻の生地を販売しており、その後ナポレオンとイギリスの戦いで有名なワーテルローの戦いの時期には、軍服の仕立てを専門にしていました。

1846年、ジェームズ・プールの息子であるヘンリー・プールがザヴィルロウに店舗を移します。店舗を拡大し、ショールームも設置。イギリスでの地位を確固たるものにし、他国にも店舗を増やしていきます。

19世紀の終わりには、ヘンリー・プールの名声はヨーロッパ中に伝わったといいます。

1960年代、ヘンリー・プールは再開発に伴いコーク・ストリートに移転したものの、1982年には現在の本店であるザヴィルロウに再び店舗を戻します。

高品質の素材を使用し、完成までは独自の工程を徹底。ヘンリー・プールのスーツは最高の着心地とフィット感だといわれていますが、型紙から個々に合わせて作成しており、手作業によって生地のカットを行っています。高品質を保つため、カッティングとテイラースキルを高いレベルでキープできるよう、職人の育成にも大変力を入れているといいます。

1858年にはナポレオン3世の御用達認定を受け、それを皮きりに世界中の王室から御用達に認定されました。創業以来軍服や儀礼服など、現在も作り続けており、宮中服では、1976年にエリザベス2世のロイヤルワラントを受けています。

長い歴史を誇るテイラーだけあり、1846年まで顧客の採寸記録を遡ることができます。ヘンリー・プールの顧客には、日本でも昭和天皇や今上天皇など錚々たるメンバーが名を残しており、チャーチルをはじめ、世界中の王侯貴族や大統領や首相経験者たちのサイズも残されています。

豊富な柄と、シルエットの美しいドレスが話題に

「グラマラスで着心地のよいドレス、仕事から遊び、ベッドルームからミーティングルームまで、どこにいても着ていけるドレスを作りたかった」というデザイナーの想いから生まれたブランドが、「ISSA LONDON(イッサロンドン)」です。

ラグジュアリーで美しく、軽やかなドレスが世界中の女性から支持されています。

ブランド名にもある「ISSA」とは、ブラジル語で「パーフェクトウェーブにのったサーファーの歓喜の声」といった意味があります。ブラジル出身のデザイナーが母国で感じたその喜びが、ブランドの作品にも表現されているのです。

デザイナーは、ブラジル出身のダニエラ・イッサ・ヘラエル。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで生まれ、ファッションを学んだ後ニューヨークに渡ります。ニューヨークのファッション工科大学で学び、2000年にロンドンに渡って自身の会社を立ち上げます。

翌年の2001年、パリで初めてのコレクションを発表。

2003年に、ロンドンコレクションでデビューを果たし、ロンドンを拠点に活動しています。

イッサロンドンの作品の中では、シルクジャージ素材に大胆なプリントデザインをあしらったドレスやワンピースが人気。また、着物からインスピレーションを受けたキモノドレスなども好評を博しています。

多彩なカラーバリエーションのドレスを展開しており、プリントの幅も豊富。アニマル柄、蝶柄、花柄、シェル柄など、様々なプリントとカラフルな作品が展開されています。

イッサロンドンのドレスの特徴はプリントやカラーだけでなく、女性の身体を美しくみせてくれるシルエットと、洗練された雰囲気が特徴。

デザインの美しさから、ダインアンフォン ファンテンバーグのワンピースやラップドレスと比較されることもあります。

2008年に発表されたイッサロンドンのコレクションにて、ナオミ・キャンベルが10年ぶりに登場したことも話題となりました。フィナーレで白いハイスリット・ドレスを着用し、注目を集めます。

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