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現在も受け継がれる、ブランド創立者のアイデンティティー
- 2013-02-15 (金)
- ブランド紹介
イッセイミヤケ、アズディン・アライア、ヴァレンティノなどを育てあげたことでも有名なフランスのデザイナー、「ギラロッシュ」。
ギラロッシュは、1921年、フランスに生まれました。
49年からジャンデッセのメゾンで働き、その後クリスチャン・ディオールで働き始めます。
当時、ディオールには、ピエールカルダン、イヴ・サンローランも在籍しており、ギラロッシュとともに「3プリンス」と呼ばれていました。
55年、ニューヨークに渡ります。
ニューヨーク7番街で3年間フリーランスとして活躍。既製服の研究をし、57年に帰国します。
帰国後すぐに初のコレクションである自分の名を冠した「ギラロッシュ」を発表し、同時にフランクリン・ルーズベルト街でオートクチュールのメゾンをオープン。
当初は、バレンシアガの影響を受けた作品が中心でしたが、徐々に若々しくも落ちついた作品で人気を博していきます。スポーティーなテイストにテーラードを持ちこみ、エレガントなスタイルが人気となりました。
61年、プレタポルテコレクションをスタート。
66年、メンズウェアラインをスタート。
67年、香水、美容部門をスタート。
72年、メンズ・スポーツ部門でオスカー賞を受賞。
85年、デ・ドール賞を受賞。
89年、ギラロッシュ自身最後のコレクションを発表。85年に続く、二度目のデ・ドール賞を受賞します。
同年、ギラロッシュ死去。
ギラロッシュの元では、イッセイミヤケ、アズディン・アライア、ヴァレンティノなどがデビュー前に経験を積み、のちに成功を収めています。
ギラロッシュが死去した後は、アンジェロ・タルッチ、アルベール・エルバス、ミッシェル・クラン、ダミアン・イーなどがデザインを担当。
2008年秋冬からは、マルセル・マロンジュがアーティスティック・ディレクターを担当しています。
ギラロッシュの有名な言葉に、「良い趣味は伝染するもので、その結果、その製品が高くなることはない」というものがあります。これは彼の趣味の良い製品を価格を高くせずに提供するというデザイナーとしてのアイデンティティーが表れた言葉であり、彼の死後もこのアイデンティティーは受け継がれています。
一着一着を大切に。セレブに愛されるスーツブランド
- 2013-02-13 (水)
- ブランド紹介
最高級の素材を使い、職人のハンドワークにこだわったスーツを生み出し続けているのが、イタリアのブランド、「ブリオーニ」です。
「ブリオーニ」というブランド名は、アドリア海ブリオーニ島に由来します。ブリオーニ島はかつて世界のセレブリティ達が集まる場所で、「ラクジュアリーのために仕立てられた島」という意味になぞられています。
1945年に創業したブリオーニはスーツの高級ブランドとして知られていて、イギリスなどに代表される重厚なスーツに反して、軽い素材で軽やかな着心地を追求しています。
その着心地は多くの男性を魅了し、52年、フィレンツェで行われたピッティ・イマジネ・ウォモに参加した際にも、その軽やかなスーツが注目を集めました。
ブリオーニが誇るものの一つに、「仕立て」があります。
独自の生産ラインにより、例えば一着のスーツをつくるまでには200以上の工程があり、完成するまでには20時間近くかかることも。店頭に並ぶ既製服も、フルオーダーメイドの服も、全く同じ工程で作られているのも大きな特徴で、ブリオーニがどれだけ一着一着を大切にしているかが伺えます。
また、なだたるハリウッド俳優やセレブから強い支持を受け、スーツブランドの中でも、一目置かれる存在となっているのも有名な話。
映画の中でも頻繁に採用されていて、例えば、「天使と悪魔」のトム・ハンクス、「007」シリーズのジェームス・ボンドを演じたピアース・ブロスナンが着ていたスーツが、ブリオーニの作品です。ジェームス・ボンドの、パッドが強調された黒のエレガントなスーツは話題となりました。
2005年、プラダのメンズラインで経験を積んだFerruccio Pozzoniがクリエイティブ・ディレクターに就任。
2006年秋冬から、クリスティーナ・オルティスがウィメンズ・コレクションのクリエイティブ・ディレクターに就任。
2007年、ラグジュアリー・インスティテュート社の富裕層を対象としたブランドステータス調査で、堂々一位を獲得。
2011年春夏から、アレッサンドロ・デラクアがデザイナーに就任しています。
日本でも人気のクラシカル&ポップなバッグブランド
- 2013-02-11 (月)
- ブランド紹介
葉柄のモチーフ「ステム・プリント」がブランドのアイコンとなり、イギリスを代表するバッグブランドにまで成長したブランドが、「オーラカイリー」です。
色使いとパターンの評価が高く、実用性と品質を重視しているのが特徴です。
レトロな雰囲気の中に洗練されたモダングラフィックを重ね、その中にもポップとキュートさが光る、日常生活に馴染みやすいバッグを展開。ポップな感覚で履けるレインブーツも人気です。
プリントは葉柄モチーフが有名ですが、他にも家をモチーフにしたもの、火星人をモチーフにしたもの、コルク素材にプリントしたものなどがあり、オリジナリティあふれるプリントと発想には目を見張るものがあります。
デザイナーのオーラカイリーは、アイルランド国立芸術大学を卒業後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業コレクションが高く評価されたことで、イギリスの百貨店、ハロッズの帽子をデザインしました。
93年、バッグを中心としたブランド「オーラカイリー」を設立。
バッグは特に評価され、ロンドンの有名店で取り扱われるようになります。
97年、夫のダーモットローワンの協力を得て、ロンドンコレクションに参加。
翌年の98年、パリでコレクションを発表。
世界中でオーラカイリーのバッグが取り扱われるようになり、日本でもいちはやく伊勢丹が取扱を始めました。
99年、衣服のラインを発表。
2000年、会社の規模が大きくなり、世界中の300ものセレクトショップで取り扱われるまでに成長しました。
2002年、セカンドラインである「orla kiely etc」を発表します。同年、伊藤忠商事と提携し、ロンドンと日本にショップをオープン。
その後韓国や香港などにも進出し、日本には現在、六本木ヒルズ、ウエストウォーク3Fに旗艦店があります。
2004年、ロンドンで60年代アートをテーマにした展示会に参加。
2009年、Targetとコラボレーションして、ホームウェアのコレクションを発表。
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