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｢ブラック企業｣という言葉はよく聞きますが、ブラック企業の判断基準とはどんなものなのでしょうか？今回はブラック企業についてあれこれ調べてみました。

・「ブラック企業」の判断基準は個人的なもの

世間一般的には「ハードワーク」「低賃金」「プレッシャー」＝「ブラック企業」ととらえられていますが、これらはいずれも相対的な判断基準なのです。例えば「毎日21時過ぎまでの残業」という条件は、ある人にとって「すごく慢性的なハードワーク」と映り、別の人にとっては「今の会社よりだいぶマシ」「残業代がキッチリ出るなら、むしろ稼げてラッキー」と認識されるかもしれません。世間一般で言われているブラックな状況は、もしかしたら「自分にとってはどうってことない」と感じられることもあるのです。

｢ブラック企業｣という言葉はよく聞きますが、ブラック企業の判断基準とはどんなものなのでしょうか？今回はブラック企業についてあれこれ調べてみました。

・ブラック企業は誰にとっていい会社なのか？

「顧客にとっていい会社」は、ユーザーとして利用する分にはありがたい存在です。例えばいくつかの大手飲食チェーンでは1食を500円未満で食することができます。全国均一のクオリティで、迅速に提供もしてくれ、24時間365日営業しているところもあります。しかし、従業員目線で考えれば少ない人数で大量のオーダーをさばかねばならず、深夜は強盗に襲われる危険も…。更に、店長レベルの仕事をこなせても契約社員止まりで、正社員への登用も狭き門ということになれば、なかなか大変な環境だといえるでしょう。

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・「給料がもらえない」と「給料が上がらない」の大きな違い

例えばある人が「サービス残業を強要されているのでブラック企業だ」と言い、ある人は「給料が全然上がらないのでブラックだ企業だ」と訴えるとします。どちらも大変な状況に変わりはないのですが、これら2つのケースは法的にはまったく別の扱いになってしまうのです。例えば前者のサービス残業は、労働基準法第37条で定められた「時間外労働分の割増賃金を支払う」という条項に違反しており、明らかに「違法」なのですが、後者の給料が上がらないは、「その会社にそもそも定期昇給制度がない」もしくは「昇給するだけの働きができていない」という話になり、それだけでは特段法律に反しているわけではなく、すなわち「合法」となるのです。