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ファッションの歴史に最も大きな影響を与えたデザイナー&メゾン

1988年、パリに設立された「Maison Martin Margiela(メゾン・マルタン・マンジェラ)」。

フランスを拠点とするファッションブランド・メゾンで、ウェアからアクセサリー、シューズなど幅広くアイテムを展開しています。

設立社であるマルタン・マンジェラは、ファッションの歴史に最も大きな影響を与えたデザイナーだといわれています。衣服の再構築、ショーのスタイルなど、多くの人々に影響を与えてきました。

マンジェラのスタイルは、グランジとはいえないまでも、シャビー・ルックやグランジファッションの先駆け的なスタイルと表現されています。

また、デザインした服のラベルは真っ白なままで、本人の名前やブランド名などは書かれておらず、それも大きな特徴といえるでしょう。

マルタン・マンジェラは、1959年ベルギーのランブールで生まれました。

16歳の頃からデッサンを学び、18歳でアントワープ王立美術アカデミーに入学します。

初めて見たジャンポール・ゴルチエのショーに感銘を受け、同ブランドへアシスタント入りし、84~87年まで修行を積みました。

88年に独立し、自身のレーベルを立ち上げます。

1989年春夏パリ・プレタポルテ・コレクションでデビュー。それまで主流だったゆったりとしたシルエットを覆し、細身のジャケットやボトムを提案。その後の、タイトなシルエットを流行させるきっかけをつくったといわれています。

常識を覆すという意味で「デストロイ・コレクション」と称されました。

1998年から2004年まで、エルメスのレディスプレタポルテのデザインを担当。

コムデギャルソンとのコラボレーションを行ったり、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で「ラディカルファッション」展を開くなど、精力的に活動してきました。

2002年にレンツォ・ロッソのグループ企業から出資や店舗開発などの支援を受けたことで世界各国にも店舗数が増え、それ以降の6年間で約5倍にまで成長しました。

2010年、初のフレグランス「Untitled」を発表。

2012~2013年秋冬シーズンには、H&Mとのコラボレーションを発表しています。

エレガンス&グランジ。2面性が独特な風合を醸し出すフランスブランド

ヴィンテージ加工が話題を呼び、日本でも絶大な人気を誇るフランスのファッションブランドが「Rick Owens(リックオウエンス)」です。

メンズレディースとも展開されています。

素材には全てヴィンテージ加工を施し、縫製後にさらに手を加えて一層独特の味わいを演出しているのが特徴です。

デザイナーのリックオウエンスは、1961年にアメリカ・カリフォルニア州で生まれました。のちにロサンゼルスに移住。

アート・スクールのオーティス・パーソンでファイン・アートを学んだあと、アパレル系の会社で8年間経験を積みます。

その後パートナーのミシェル・ラミーのコレクションで、8年間パタンナーを務めます。

97年に独立し、自身のブランドをスタート。

リックオウエンスは、マダム・グレとマドレーヌ・ヴィオネを敬愛し、両者の流れを汲むようなデザインが特徴です。

ドレープの美しさ、ミニマムな色調、くすんだ色使い、独特な風合が特徴。

これまで慣れ親しんできたもの、安心できるものの代替になるものを模索。「わずかに着古したダメージ感を服に与えたい」と自身のファッションについて語っていますが、洗練された都会的なエレガンスと、グランジといった2面性を持ち合わせています。

2002年秋冬ニューヨークコレクションでデビューを果たします。同年、CFDAアワードでペリーエリス賞を受賞。

2003年、「レビオン」のアーティスティック・ディレクターに就任。翌年から自身のブランドでもパリにてコレクションを発表しています。

2005年、パリメンズコレクションと同時に家具のラインを発表。

2006年、初のメンズランウェイショーを行います。

2009年、イーストパックとコラボレーションし、バッグとアウターのコレクションを発表します。

同年の夏、4店舗目の路面店である「リックオウエンス東京」をオープンしました。

他にも、世界中の300店舗で取り扱いがあります。

顧客には、ブラッド・ピット、ケイト・モス、マドンナ、グィネス・パルトローなど豪華な面々が名を連ねています。

贅沢なルームシューズで話題沸騰!今注目のイタリアシューズブランド

2012年春夏シーズンから日本で本格展開したばかりのイタリアのシューズブランドが「KARDINALE(カルディナーレ)」です。

カルディナーレは、2008年にフェルナンド・ペンサトが自身でシューズを作り始めたことからスタートしました。

カルディナーレで発表されているのは、まるで贅沢なルームシューズを思わせるスリップオンです。やさしい履き心地と絶妙はスタイルを提供し、上品でありながらユニークなデザインであることが特徴。赤いソールがブランドアイコンとなっています。

フォーマルなスーツスタイルにまで履きこなすことができ、上質なスウェードにタッセルの刺しゅうがほどこされ、スワロフスキーやシルバーなどをあしらったバリエーションは気品に溢れます。

フェルナンド・ペンサトがシューズを作り始めたのは、友人の結婚式に招待されたことがきっかけでした。

普通の革靴では個性がない。そう思ったフェルナンド・ペンサトは、自身が感じていた違和感を排除すべくベルベット生地を特注で手に入れ、そこにオリジナルの刺しゅうを施し、自分のためだけのシューズを完成させます。

そのシューズで式に出席したことで、多くのセレブたちの注目をあつめ、ブランド誕生にいたりました。

フェルナンド・ペンサトは、有名靴デザイナーであるイタリアの父と、モード氏の編集者であるドイツ人の母をもちます。

スイスで最も古く、世界で最も高級な寄宿学校であるル・ロゼに通い、卒業後はアメリカ・ボストン大学へ進学し、経済学の学士号を取得。モナコへ戻り、父親が経営する高級食材エージェンシーで働き始めます。

モナコでの生活や、社交界を通じて本当のエレガントを知り尽くしたフェルナンド・ペンサトが生みだすシューズは、独特な世界観を放っており、ユニークながら上品さを兼ね備えています。

日本では、全国のビームスなどで取り扱いがあります。

スウェードに刺しゅうを施したタイプが47,250円~。スワロフスキーを施したタイプが65,100円~となっています。

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